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BBC News「New worries for Fukushima workers」(24 July 2013)
"the ritualized apologies from TEPCO officials are sounding more and more hollow"
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「【福島第1原発の現状】「汚染水対策は事実上破綻 海洋流出防げるか不透明」
「福島第1原発からの汚染水の海洋流出を受け、東京電力は護岸の地盤改良など流出防止策を急ぐが、対策の効果は不透明だ。加えて敷地内の汚染水は1日400トンのペースで増え続け、
抜本的な解決策もない。廃炉に向け当面の
最重要課題とされた汚染水対策は事実上、破綻している。「1リットル当たり23億5千万ベクレル」。原子力規制委員会が汚染水の漏えい源と疑う敷地海側のトレンチ(地下道)にたまっていた水の放射性セシウム濃度だ。東電が27日、発表した。トレンチが通る2号機タービン建屋東側の一帯では5月以降、観測用井戸で高濃度汚染水の検出が相次いでいる。東電は早期に汚染水を抜き取ってトレンチを埋める計画だが、ここが汚染源だとすれば、完了までは高濃度の汚染水が漏れ続ける。今月26日に記者会見した 広瀬直己社長は
「もっと早くやるべきだった」と悔やんだ。」(2013年7月29日 共同通信)
福島第一原発からの高濃度汚染水の流出と原因不明の蒸気の漏出を伝えるBBCのニュースのなかで、「東電担当者からのお決まりの謝罪は、ますますうわべだけのもの(=ホロー hollow)という感じになってきた」というコメントがあったが、この「解決策なし、対策は事実上破綻」のニュースと、東電社長の「もっと早くやるべきだった」という発言をよむと、もはや「ホロー」をとおりこして、「ホラー horror」という感じさえする。考えたくないが、いずれ「破綻宣言」の日が来るのかもしれない。
▼「高濃度汚染水:東電、対策先送り認める 2年以上回収せず」
「東京電力福島第1原発からの放射性汚染水が海洋流出している問題で、東電が2号機海側のトレンチ(配管用トンネル)内などに高濃度汚染水が大量にあることを把握しながら、一昨年4月以降、2年3カ月にわたり実質的な対策を先送りしていたことが29日、分かった。汚染水を抜き取るなどの対策を講じていれば、現在の海への流出リスクを減らせた可能性が高い。改めて東電が主体となる収束作業の在り方が問われそうだ。東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は「内部の汚染水を抜くには放射線量の問題があった。早く抜き取り作業に着手していれば、一つのリスクが排除できた認識はある」と説明。事故直後の2011年4月に2号機海側で汚染水が海に流出した際、一部のトレンチをコンクリートなどで止水したものの、内部の汚染水を回収していなかったことを明らかにした。」(毎日新聞 2013年7月29日)