
「すべてが手遅れになってしまったあと、生き残った国民たちは、彼ら自らがつくりだした廃墟の中から這いだし、そして、気づくのだ。彼らが自らに課した、苦しみの数々をなめている間じゅう、指導者の地位にある者たちは、誰ひとりとして、ものごとがどのように推移していて、何がどうなっていて、何が起こっているのかを、実のところ、まったく理解できなかったのだ、ということに。」(カート・ヴォネガット「ガラパゴスの箱舟」)
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「安倍首相「政府が責任持つ」 汚染水漏れ、レベル3に」
「東京電力福島第一原発のタンクから放射能汚染水が漏れた事故をめぐり、安倍晋三首相は28日、カタールでの記者会見で、「政府を挙げて全力で取り組んでいく。
政府が責任を持って対応し、国内外にしっかりと発信していく」と述べた。首相は「福島の事故は東京電力任せにせず、汚染水対策を含めて国として緊張感を持ってしっかり対応していく必要がある」とも強調した。一方、茂木敏充経済産業相はこの日、汚染水から放射性物質を取り除く装置(ALPS)について「増設が必要なら、国が責任を持つ」と述べ、国費投入を検討する考えを明らかにした。福島県の佐藤雄平知事との会談で伝えた。」(2013年8月29日 朝日新聞)
いよいよほんとに、いま起きてることの責任が問われるようになったとき、もう自分は責任をとる立場にいないし、逃げおおせるだろうと思っているから、こういうデタラメで、無責任なことが云えるのだろう。