はじめに、ふた、ありき
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▼「黎明/福島原子力発電所建設記録」1967年 (企画:東京電力株式会社 制作:日映科学映画製作所) ▼「あす「原発ゼロ」 大飯4号機定期検査 国内全て停止」 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013091490070404.html 「全国で唯一稼働中の関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が十五日に定期検査入りし、全国で稼働する原発が一年二カ月ぶりにゼロになる。今後は原子力規制委員会による安全審査を経て、どの原発がいつ再稼働するかが焦点となる。「原発ゼロ」により、原発政策をめぐり、ふたたび国民的な議論を呼びそうだ。電気事業連合会によると、国内の商業用原発が稼働ゼロになるのは、黎明(れいめい)期の一九七〇年四~五月と、東京電力福島第一原発事故後の昨年五~七月に続き三回目。東日本大震災後の二〇一二年五月、国内の原発は定期検査などで全て停止。大飯原発3、4号機だけが昨年八月に営業運転を再開した。法定の十三カ月の運転期限を迎え、今月二日に3号機が、十五日には4号機も定期検査入りし、すべての原発が停止する。関電によると、4号機は十五日夕から出力を下げ始め、同日午後十一時ごろに発送電を停止。十六日未明には原子炉を完全に止める。配管の交換や新規制基準の安全対策工事などに取り組む。関電は二基の停止で計二百三十六万キロワットの供給力を失い、冬季の供給には不安を残すとしている。全国の商業用原発では、関西電力の大飯原発3、4号機や高浜原発3、4号機など、電力会社四社が六原発十二基で再稼働のための審査を申請している。」(東京新聞 2013年9月14日) もうけてなにがわるい、という、そのとおりだ。 他人の不幸を踏み台にして肥ったりせず、 人間の弱点につけこんで売り上げをのばしたりもせず、 ぼくらの暮しに役立つ いい品だけを作ったり、 売ったりしているかぎり、もうけてわるいはずがない。 そんなふうに考えて、仕事をしている会社や人間だったら、 大いにもうかるのが、ほんとうなのだ しかし、いま、そんな会社や人間が、 どれだけあるというのか。 ひとの暮しに役に立たなくても、 人の暮しをダメにすることがわかっていても、 売れさえしたら それでいい、 売れるためなら、どんなことでもする、 そんな会社や人間ばかりだ。 そんな会社や、そんな会社の後押しをした政府が、 いま、日本の繁栄をつくりあげてやったのは、 じぶんたちだ、と胸を張っているのだ。 そうなのか、ほんとうにそうなのか。 それなら、見るがいい。 そんな企業を後押しにしてきた政府よ、 見るがいい。 誇らしげに、君たちが作り上げたという、 その世の中を 目をそむけないで、 はっきりと見るがいい 繁栄とは、なにか。 ゆたかな暮しとは、なにか。 君らが狂気のように作り出す工場の煙で、 ぼくらの空は、いつも重たく曇ってよどみ、 君らが平然と流し続ける廃液のために、 ぼくらの川と海は、いつも暗く腐って流れようとはせず、 君らの作ったものの出すガスのために、 ぼくらの木と草は、夏に枯れて、春にも花をつけない。 君らのために、ぼくらのまわりから、緑は失われ、 君らのために、ぼくらはいま、ちっぽけな土地に、 ちっぽけな家を建てる望みさえ絶たれ、 君らのために、ぼくらはいま、 食卓にのぼせる魚にも毒はないかと心を痛める しかし、悔しいことだが、 こんなひどい世の中にしてしまったのは、 君らだけの罪ではなかったのだ。 悔やんでも悔やみきれないのだが、 君らが狂ってしまって、血眼になって、 もうけだけに走るのを、だまって見ていて、 止めようとしなかった、ぼくらも狂っていたのだ。 ぼくらは、もうずいぶんと長く生きた、 ぼくらは、もういい、 ぼくらは、もうどうなってもいいのではないか。 ぼくらは、自分のこどものために、 そのまた、こどものために、 ぼくらだけは、狂った繁栄とわかれて、 そこへ戻ろう、そこから出直して、 ぼくらは、じぶんのつくった罪を、 自分の手であがなってゆこう。 ぼくらの暮しをおびやかすもの、 ぼくらの暮しに役立たないものを、 それを作ってきたぼくらの手で、 いま、それを捨てよう。 花森安治 ----------------- ▼「この怪物から、目をそむけないで、はっきりと見るがいい」(2011年3月16日) http://illcomm.exblog.jp/13141169/
by illcommonz
| 2013-09-14 08:17
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