![]() はじめに、ふた、ありき
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![]() 「私が広島大学教養部の頃、雑賀先生は碑文の英訳について講義されたことがありました。英訳すれば主語は「We」で、即ち「全ての人々」をいう。広島市民であると同時に世界市民である我々が共通して持つ良心の叫び、戦争という過ちは繰り返さないと誓えない者に「霊前で物言う資格はない」と言はれ、Let all the souls here in peace; For we shall not repeat the evil と黒板に書れました。」(「原爆死没者慰霊碑 広島平和都市祈念碑」より) 「戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに消えてしまったのでしょう?我々が一貫して求めていた平和で豊かな社会は、何によって損なわれ、歪められてしまったのでしょう?理由は簡単です。「効率」です。原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。つまり利益が上がるシステムであるわけです。また日本政府は、とくにオイルショック以降、原油供給の安定性に疑問を持ち、原子力発電を国策として推し進めるようになりました。電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はどこまでも安全だという幻想を国民に植え付けてきました。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」という気分が広がります。高温多湿の日本で、夏場にエアコンが使えなくなるのは、ほとんど拷問に等しいからです。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。 それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」。」(村上春樹) ▼読売社説「再び原発ゼロ 着実な再稼働で電力安定図れ」 「国内の原子力発電所で1基だけ稼働していた関西電力の大飯原発4号機が、定期検査のため発電を停止した。全原発50基が止まるのは、約1年2か月ぶりである。北海道、関西、四国、九州の4電力が、計12基の原発再稼働を原子力規制委員会に申請中だが、審査の行方は不透明だ。原発稼働ゼロのまま、暖房などで電力需要の高まる厳冬期を迎えることが心配だ。規制委は審査を遅滞なく進めてもらいたい。安全性が確認された後、再稼働を円滑に進めるには、原発立地自治体の理解が要る。政府は原発の安全性と必要性について、地元に丁寧に説明すべきだ。今夏は記録的な猛暑にもかかわらず、大停電などを回避できた。企業や家庭の節電と電力各社の努力が功を奏したと言える。だが、実際には電力需給は綱渡りだった。8月22日は、関電管内で気温上昇による電力需要の急増と火力発電所のトラブルが重なり、他の電力会社から緊急に電力の融通を受ける事態を招いた。この日の供給余力は一時、停電危険ラインとされる3%寸前の4%まで下がった。今夏を乗り切ったからといって「原発ゼロでも電気は足りる」などと考えるのは甘すぎる。原発の代わりに火力発電を総動員した結果、全電力に占める火力発電の割合は、東日本大震災前の約60%から90%に上昇した。全電力のうち、輸入燃料で発電している割合は、石油ショック時の74%を上回る。エネルギー安全保障の面で気がかりである。経済への打撃も深刻だ。液化天然ガス(LNG)などの追加燃料費は今年度、約4兆円にのぼり、巨額な国富の流出が続く。割高な火力発電への依存度が高まったとして、東京電力など6社はそれぞれ、家庭向け料金を6~10%程度値上げした。さらに、燃料価格の上昇分が機械的に上乗せされ、実際の料金負担はもっと増えている。例えば、東電の値上げは約8・5%だったが、標準家庭の月額料金は、福島第一原発の事故当時より約30%も高くなった。企業向けの値上げは家庭より大幅だった。火力発電への依存度を下げないと、採算の厳しい中小工場などは経営に行き詰まり、産業空洞化が加速しかねない。安価な電力の安定供給体制確立が急務である。政府は、原発を今後も主要電源として活用する方針を、明確に打ち出すべきだ。」(2013年9月17日 読売新聞) だまれ、読売新聞、もう、誰も、二度と、だまされやしない。
by illcommonz
| 2013-09-18 03:36
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