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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼村上春樹「それは畑の種まき唄のように人々をはげますリズムを持つ物語であるはずです」
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 「ここで僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できないものごとについてです。それは、たとえば「倫理」であり、たとえば「規範」です。それらはかたちを持つ物体ではありません。いったん損なわれてしまえば、簡単にもとどおりにはできません。
 そこなわれた倫理や規範の再生を試みるとき、それは我々全員の仕事になります。それは、素朴で、黙々とした、忍耐を必要とする仕事になるはずです。晴れた春の朝、ひとつの村の人びとが、そろって畑にでて、土地をたがやし、種をまくように、みんなで力を合わせて、その作業を進めなくてはなりません。ひとりひとりが、それぞれにできるかたちで、しかし、こころをひとつにして。
 その大がかりな「集合作業」には、言葉を専門とする我々、職業的作家たちがすすんで関われる部分があるはずです。我々は新しい「倫理」や「規範」と、「新しい言葉」とを連結させなくてはなりません。そして、生き生きとした「新しい物語」を、そこに芽生えさせ、立ちあげなくてはなりません。それは我々が「共有できる物語」であるはずです。それは畑の種まき唄のように、人々をはげます「律動(リズム)」を持つ物語であるはずです。
 大きな自然の力の前では、人は無力です。そのようなはかなささの認識は、日本文化の基本的イデアのひとつになっています。しかしそれと同時に、滅びたものに対する敬意と、そのような危機に満ちたはかない世界にありながら、それでもなお、生き生きと生き続けることへの「静かな決意」、そういった「前向きの精神性」も我々には具わっているはずです。
 我々は夢を見ることをおそれてはなりません。そして我々の足どりを、「効率」や「便宜」という名前を持つ「災厄の犬たち」に追いつかせてはなりません。我々は力強い足どりで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。人はいつか死んで、消えていきます。しかし「ヒューマニティ(人間らしさ)」は残ります。それはいつまでも受けつがれていくものです。我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません。」(村上春樹)
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by illcommonz | 2013-09-18 03:42
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