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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼イルコモンズ「社会学特殊講義E/不幸なはずがないじゃない?」[副教材]

 しあわせ?しわよせ?

▼イルコモンズ「社会学特殊講義E/不幸なはずがないじゃない?」[副教材]_d0017381_23521564.jpg
【平成生まれの学生たちへ】
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【昭和初期生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、親からの仕送りなんかなかった。大学に行くために東京にでてきても、夜も寝ずに必死でアルバイトして、むしろ、ぼく/あたしの方が親に仕送りをしてきたんだ。そんな状態でも、ぼく/あたしは幸せだった。今の若者は親から仕送りをしてもらって、大学を卒業してからも援助してもらってる。それで、不幸なはずがないじゃない。」
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【明治時代生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、田舎から東京にでるなんて不可能だったよ。その上、中国と戦争するわ、ロシアと戦争するわ、そのたびに赤紙が来て徴用された。でもそんな状態でも、ぼく/あたしは幸せだった。昭和生まれの人はせいぜい疎開したくらいで徴用もされてない。親を田舎において都会にもでていける。それで、不幸なはずがないじゃない。」
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【江戸時代生まれの人より】
 「東京にでる?ああ、江戸のことね。でも、ぼく/あたしの若い頃なんて、そもそも移動の自由がなかった。明治時代なら関所ももうなかったんよね?それだけじゃないよ、江戸時代は身分制度があって職業選択の自由もない。名字さえないし。それに鎖国してるから旨いモンも少なかったし。なんの自由もなかったけれど、それでも、ぼく/あたしたちは幸せだった。牛鍋やカステラを食べてた明治時代の人が不幸なはずがないじゃない。」
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【戦国時代生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、毎日が、戦の日々だった。いつ上杉勢が責めてくるか分からないし、いったん戦となれば、殿のために命を捧げるのが、ぼく/あたしたちの人生。それでも、ぼく/あたしは幸せだった。江戸時代なんて剣の訓練も所詮は遊びの平和な時代だろ。参勤交代で命を落とすわけじゃなし。そんな江戸時代の人が、不幸なはずがないじゃない。」
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【奈良時代生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、実力でのし上がるなんて不可能だった。そもそも貴族以外は人間扱いされず、ドでかい大仏を作るからと徴用されたりする。平民はいくら優秀でも貴族にはなれない。それでも、ぼく/あたしは幸せだった。でも、戦国時代は実力社会は。実際、秀吉は百姓から太閤様にまでなったんだし、努力が報われるいい時代だよ。そんな時代の人が、不幸なはずがないじゃない。」
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【弥生時代生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、律令制なんてなかった。政治も経済も、卑弥呼とかいうおばちゃんが鹿の骨を焼いて呪術で決めていた。しかも運が悪いと祭祀の時には、生け贄にされちゃうんだ。そんな世の中でも、ぼく/あたしは幸せだった。奈良時代なら律令制度が始まってるから論理の通じる時代だよね?そんな時代の人が、不幸なはずがないじゃない。」
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【縄文時代生まれの人より】
 「ぼく/あたしの若い頃は、稲作なんてなかった。だから食料は毎日、山や川に探しに行く必要があった。食料が手に入らない日が続くと仲間がバタバタ餓死してしまう。だから毎日、生きるために必死だった。それでも、ぼく/あたしは幸せだった。弥生時代なら米作が始まって高床式倉庫もあったよね?そんなんで、不幸なはずがないじゃない。」

(Chikirin の日記「縄文人の勝ち」2010年7月25日を一部改変)
by illcommonz | 2013-10-07 23:56
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