▼マザーズ「ザ・グランド・ウォズー」
(つづき) 次に、どういうサックスで怖がらせるかであるが、まさに、こういうときのためにと、前から用意しておいた
「自民党とたたかうサックス」がある。
▼イルコモンズ「自民党とたたかうサックス2号機」(別名:バルト・サクソホルン)
先週の国会前での抗議のとき、ドラム隊のなかまに教えてもらったのだが、この「自民党とたたかうサックス2号機」のかたちが、マザーズ時代のフランク・ザッパのアルバム「ザ・グランド・ウォズー」に登場する「ミステリーホーン」に似ているらしい。たしかに似ている。
▼マザーズ「ミステリーホーン」
ザッパの妄想によると、たかかう楽団「クリータス」は、5,000人のホーン部隊、5,000人のドラム部隊、5,000人の電子楽器部隊からなる軍団で、「音楽を憎むマゾヒスティックで禁欲的な狂信者たちのグロテスクなカルト集団」と敵対関係にあるとされる。その戦闘に用いられる「ミステリーホーン」は「ジャッキーケルーソから借り受けたCメロディサックス」だとされるが、現実の世界には、こんな大きな前に突き出したベルをもつCメロディサックスは存在しない。通常のCメロディサックスは、こういうかたちをしている。
▼コーンのCメロディサックス
一方、「自民党とたたかうサックス2号機」は、その後、自分で組み立てたファズ回路と小型アンプをベルの部分に内臓した
「電気サックス」に改造したのだが、持ったときのバランスがおそろしく悪い上に、音量もそれほど大きくなく、音もそれほど汚くないので、失敗作として、しばらく放置してあった。
▼イルコモンズ「電気サックス」(失敗作)
好い機会なので、電気回路をはずしてアンプラグにもどし、「特定秘密保護法案とたたかうミステリーホーン」に再改造しようと思う。
▼「特定秘密保護法案とたたかうミステリーホーン」(再改造中)
それが、どういうものになるかは「ミステリー」であり、そしてもちろん、いまはまだ「秘密」である。