「民主々義の〈民〉は庶民の民だ。ぼくらの暮しをなによりも第一にするということだ。ぼくらの暮しと企業の利益とがぶつかったら、企業を倒すということだ。ぼくらの暮しと政府の考え方がぶつかったら政府を倒すということだ。それがほんとうの〈民主々義〉だ」(花森安治)
もし「特定秘密保護法案」を素通りさせてしまったら、「ほんとうの民主主義」を宣言した、花森のこのマニフェストすらも、国の安全をおびやかす「テロ文書」に指定されるのかもしれない。具体的には、これをブログに引用したり、ツイートしたりすることすら禁じられるかもしれない。あるいは、人にそれをためらわせたり、通報させたりする風潮を生むかもしれない。ほんとうのデモクラシーがテロリズム扱いされる時代のはじまりである。もちろん、そんなことをさせてはならない。だから、きょうも、国会前にいく。
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「自民担当者が「テロ」発言」
「自民党の石破茂幹事長が市民団体のデモを「テロ行為」になぞらえた問題で、国会周辺で特定秘密保護法案に反対する活動をしているグループのメンバーが3日夕、東京・永田町で記者会見し、自民党本部の担当者が電話で「テロと言われてもいいくらいの暴力的なことを、表現の自由を盾にやっている人たちはたくさんいる」と発言したと明らかにした。石破氏との面会を求めて3日午前、グループの神原元弁護士が党本部に電話をした際の発言。神原弁護士は会見で「石破氏個人ではなく党の体質だ」と批判し、通話を録音したCDを配布した。」(2013年12月3日 共同通信)