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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼小田マサノリ 集中講義「メディアと芸術」
▼小田マサノリ 集中講義「メディアと芸術」_d0017381_039538.jpg
▼小田マサノリ 集中講義「メディアと芸術」
[日時] 2014年2月6日~10日(5日間) 13:15-18:30(285分)
[場所] 大分・立命館アジア太平洋大学F106教室

[科目名] メディアと芸術
[担当教員名] 小田マサノリ
[履修の目安]
「この講義では、わたしたちの身のまわりにあるさまざまな「メディア」(「芸術」も「メディア」です)を、人間が造りだした「テクノロジー」としてとらえ、近代文明批評、メディア論、文化人類学、文芸批評、美術批評、文化研究、映像論、IT批評など、複数の学問領域にまたがるハイブリッドな視点から考えます。専門性にとらわれない、人間についての幅広い関心と興味を持った受講生の履修を望みます。

[授業のねらい]
「テクノロジー文明時代の黙示録」ともいえる「カッツィ」三部作を制作したゴドフリー・レジオは、「わたしたちはテクノロジーのなかに住んでいるのだ」といいます。実際、現代に生まれ、現代に生きている、わたしたちは、もはやテクノロジーなしに生きられないと考え、いまや「道具」ではなく「環境」となったテクノロジーのなかで人生を送り、その「進化」が人間の幸福をもたらすと考えています。しかし、ほんとうにそうでしょうか?「時代のアンテナ」である芸術家や思想家たちは、テクノロジーと人間の関係について敏感に反応し、多くの警句や表現を残してきました。とりわけ近代に、それまでになかった新しいテクノロジーが登場してきたとき、それ以前の社会や暮らしを記憶している彼/女らは、それによってどんな変化が起き、またどんな変化が起きるかを予見する文芸作品(ファンタジーや童話)や映画(アートフィルムやドキュメンタリーやSF)を残しました。また、テクノロジーがグローバル化する以前の、テクノロジーをもたない伝統的社会から語られるそれは、「もはやわたしたちが決して持ち得ない視点」(エーリッヒ・ショイルマン)から、私たちのテクノロジーとの関わりを相対化してみせてくれるものです。この講義では、近代から現代までの作家、芸術家、思想家たちの作品や思索をとりあげながら、私たちの生き方を問い直し、メディア/テクノロジーと人間との適正な関係について考えます。

[到達目標]
この講義が到達目標とするのは、メディア/テクノロジーを否定したり、あるいは、それが持っている「あやうさ」を警戒するあまり「テクノフォビア(テクノロジー嫌い)」になることではありません。過去から現在の多くの芸術や文芸作品、そしてそこにこめられた思索にふれることを通じて、個々のテクノロジーの発明とその普及によって「ひらかれるもの」や「失われるもの」「よみがえるもの」や「ひっくりかえるもの」(「授業方法」の項を参照してください)をみきわめ、「持続可能」で「共存可能」な適正なテクノロジーとはなにか(あるいは、どれか)を問う視点と感性を身につけ、実際の自分の生活のなかで、それを選びとり、あるいは、組み合わせてゆく実践的な態度、つまり「オルタナティヴなテクノ・リテラシー」の獲得を目標としています。

[授業方法]
「メディア論」の先駆であるマクルーハンの思索は、文化人類学者エドワード・ホールの次の考えを拡張したものです。「かつて人間が自分の身体を使って行っていたことのほとんどが、今日では「拡張活動」によって行われている。武器の進化は、こぶしと歯にはじまり、原子爆弾で終わる。メガネ、テレビ、電話、時空を超えて声を伝える書物などは、そうした物質的拡張の例である」。マクルーハンは「車輪は足の拡張であり、本は目の拡張であり、衣服は皮膚の拡張であり、電子回路は神経の拡張である」とし、メディア/テクノロジーが、人間の意識や感覚、そして社会のあり方さえを変えてしまうという点に注目しました。そして死後、エリック・マクルーハンとの共著として公刊された本では、「拡張」だけでなく、さまざまなメディア/テクノロジーが「強化させるもの」「衰退させるもの」「回復させるもの」「反転させるもの」に注目し、メディアの持つ特性を精査(プローブ)するための図式を編み出し、それを「テトラッド」と名づけました。

▼小田マサノリ 集中講義「メディアと芸術」_d0017381_0342652.jpg
○○を強化する/○○に反転にする/○○を回復させる/○○を衰退させる
【マクルーハンのテトラッド】

この講義では、さまざまな作家や芸術家、思想家たちの作品や思索にあたりながら、二〇世紀から現在までのメディアを、この図式にあてはめて、それが人間や社会に与えた変化について考えてゆきます。

▼小田マサノリ 集中講義「メディアと芸術」_d0017381_0352476.jpg
[授業でとりあげる予定の人名と事項]
ニコ・メレ
クリス・アンダーソン
ロビン・ダンバー
ダニエル・ライオンズ
ビル・マッキベン
ジョン・ペリー・バーロウ
カービー・ファーガソン
デヴィッド・ディヒーリ
カレル・チャペック
ヨゼフ・チャペック
ミヒャエル・エンデ
アンドレアス・ジョンセン
ヴァルター・ベンヤミン
エルンスト・シューマッハ
ルイス・マンフォード
アルタヴァスト・ペレシャン
モーリス・ルメートル
ギー・ドゥボール
010010111010110
エリック・マクルーハン
マーシャル・マクルーハン
クエンティン・フィオーレ
ウィリアム・モリス
デリック・ドゥ・ケルコフ
シャンカール
ムハトマ・ガンジー
インプローヴ・エヴリホェア
アントニオ・ネグリ
マイケル・ハート
ジャネル・ホフマン
チャールズ・チャップリン
ゴドフリー・レジオ
リチャード・セラ
ヨーゼフ・ボイス
ポール・ヴィリリオ
チャールズ・イームズ
レイ・イームズ
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「民族学とは、未開社会という特殊な対象によって定義される専門職ではなく、いわば、ひとつのものの考え方であり、自分の(メディア)社会に対して距離をとるならば、私たちもまた自分の社会の民族学者になるのである」モーリス・メルロ=ポンティ (※( )内の語句は引用者による)
by illcommonz | 2014-02-08 00:40
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