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「スノーボードの新種目に不満殺到」
「スロープスタイルは、コースに設置されたレールやキッカー(ジャンプ台)などで技を競う競技だが、練習の段階から、スピードが出過ぎる、キッカーが大きすぎとの声が選手から相次ぎ、ハーフパイプとの2種目制覇を狙ったホワイトは、「リスクが高すぎる」として欠場。メダル候補のトシュテン・ホルグモ(ノルウェー)は練習中にレールに激突して鎖骨を骨折すると、欠場を余儀なくされた。もともと懸念がなかったわけではない。五輪でスノーボード競技を管轄するのはFISだが、彼らは2011年まで、プロレベルのスロープスタイル大会を開催したことがなかったのだ。IOC(国際オリンピック委員会)が、スロープスタイルを新種目に加える検討を始めてから慌てて準備したのである。当初、IOCはスノーボードの団体の大会を参考にしたらどうかと提案したが、FISはそれを拒否。積み上げたノウハウもないため、コース作りにおいて未熟な面があることは、当初から指摘されていたことだ。コース設定などは、スノーボードの団体に協力を求めればいいのに、五輪にスノーボードを競技として加えるとき、IOCとFISが、スノーボーダーの団体を締め出した経緯もあり、両者の溝は埋まらないまま。いや、むしろ、溝は深まっている。」(THE PAGE 2014年2月11日)
オリンピックがきらいで、ダニー・ボイルがプロデュースし、アンダーワールドが音楽を担当したロンドン・オリンピックの開会式さえ見なかった自分だが、いま実家にいるので、スノボの女子ハーフパイプだけみてる。もともとユース・カルチャーから生まれたエクストリーム・スポーツで、どのプレーヤーも、ミスしてもあっけらかんとしてるところがいい。「たゆまぬ努力」とか「日々の積み重ね」とか「国家の威信」とか「メダルへの期待」とか、そういううっとおしいものを感じさせないところがいい。スノーボーダーにとっては、オリンピックも多くの大会のうちのひとつにすぎないのだ。ただ、ひとつだけ不満がある。NHKの解説者の実況がくそダサいということだ。特に日本のプレーヤーのときの実況がひどい。「悲願」とか「ニッポン」とか「期待を一身に背負って」とか、時代錯誤的なドラマを持ちこまずに、「おい、マジかよ、こいつ、ミラクルすぎる、これはヤバイ、ヤバイ、ヤバすぎる」みたいな実況はできないものか。それはともかく、スキーもスケートも、もう自分ではやらなくていいが、スノボだけは、まだやりたい。