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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼思い出さなくてもよい思い出せないこと
▼思い出さなくてもよい思い出せないこと_d0017381_11251019.gifこないだの地震と不採用のショックで
どうやら記憶の地盤がズレたようで、
思い出さなくてよいことまで
思い出してしまいました。
といってもそれほど
大したことじゃ
ありません。

     正確にいうならば、
       思い出せなくてもよい、
         思い出せない曲のことを
           思い出してしまったのです。

というのは、この夏に東中野でやった「ユーガーデン」で、
小田島(等)さんと細野(しんいち)さん率いるBEST MUSIC が
カズー笛で演奏していた曲のタイトルが、どうしても思い出せなくて、
それ以来ずぅぅっとモヤモヤが続いていたのをまた思い出してしまって、
それでモヤモヤしてるのでした。

その曲はどことなくバート・バカラックが書きそうなメロディで、
でも、トッド・ラングレンがカバーした曲のようでもあり、あるいは、
ロジャー・ニコルズとかポール・ウィリアムズとか、いや、ことによると、
ニルソンとかモンキーズかもしれないのですが、とにかく誰の何という
曲だったか、どうしても思い出せず、いまもムズムズ・モヤモヤしてます。

「ちょっと歌ってみろ」と云われれば、はじめからおしまいまで残らず
鼻歌で歌えますし、"Dream without you ♪"という、リフの歌詞も
断片的に思い出せるのですが、どうしても作者と曲名が出てきません。
ま、そんなこと云ってても埒があかないので、ポピュラー・ミュージック
全般に通じている方で、耳と記憶力におぼえのあるという方は、
コレをちょぃと聴いてみていただけませんか。

????

これは「ユーガーデン」でのBEST MUSICの演奏を録音した海賊音源です。
無許可なので24秒だけですが、たぶんこれで曲名はわかると思います。
お聴きのとおり、アナログっぽいドラムマシンとカズーだけの演奏で、
いかにも小田島さんらしい、力のヌケっぷりです。これほど見事に、
学芸会のグルーヴ感を再現した音楽はめったにないと思います。
これに匹敵するものがあるとすれば、カズーミュージックのほとんど
唯一にして最高峰であるザ・テンプルシティ・カズー・オーケストラの
「カズーストラはかく語りき(2001 Sprach Kazoostra)」がそれ
だろうと思います。

▼思い出さなくてもよい思い出せないこと_d0017381_11345811.jpgその題名からも分かるように、この曲はカズー笛だけで、
R・シュトラウスの「ツァラストラはかく語りき」を演奏して
しまったというプラチナ・ディスク級のおばかチューンです。
オリジナルの12インチは、残念ながら(というか、当然)
とっくに廃盤で、現在はRHINOレーベルのオムニバス
CDに収録された「カズーストラは...」のみが聴けるだけで、
同じ盤に収録されていたストーンズの「ミス・ユー」とか
ビージースの「ステイン・アライブ」はもう聴けませんが、

BEST MUSIC の演奏には、この失われた名演のそれを彷彿させるものが
あります。で、ためしに、この音源が iTune Music Store にアップされて
ないか検索してみたら、残念ながら(というか、やっぱり)、ありませんでした。
こういうマーケットの軌道から完全にはずれてしまった迷える音楽をもう一度、
広く世界に解放してこそ、音楽配信サービスとしての意義もあるはずだと思う
のですが、どうもiTune のアーキテクチャーとアーカイヴはそういうふうには
できてないようです。

それはともかくも、問題の曲にもし心当たりのある方がいらしたら、ぜひ、
イルコモンズまで、善意のご一報を。あるいは、小田島さん、細野さん、
もしくは、BEST MUSIC 関係者の方で、このブログをご覧になられた方が
いらしたら、至急ご連絡を。
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▼思い出さなくてもよい思い出せないこと_d0017381_11384256.jpg[追記] いま改めて BEST MUSIC の演奏を
聞きなおしみたのですが、おそらく当人たちでさえも、
もう二度とこんなふうにはハズせないだろうというくらいの
その絶妙な音のハズレからは、そのむかし、B・イーノとか
ギャビン・ブライヤーズがやってた「ポーツマス・シンフォニア」
演奏を思わせます。BEST も ポーツマスも、いわゆる「癒し」に
こそなりませんが、腰痛や肩こりには抜群のききめがありそうです。
しかし残念ながらポーツマスも、iTune Music Store や
Amzazon Com はおろか、まだCD化すらされてません。
でも、たしかレッシグの本によると、こういう廃盤の音源をネットで流通させることは、
市場の売り上げに何の影響も及ぼさない、どころか、眠ってる音楽資源を発掘して、
リイシューするきっかけにすらなるので、コモンズとしてギフトしあってもよいはずの
ものなので、ちょっと考えてみます。

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▼思い出さなくてもよい思い出せないこと_d0017381_21474231.jpg[追記] ああああああああああああああぁ、そうだったぁ!
God only knows what I'd be without youuuuuu!
そうそう、ブライアン・ウィルソンの「神のみぞ知る」でした。
小田島さん、商品の一人さん、マギーさん、どうもありがとう
ございます。これでスカッとしました。サビの部分は、dream
じゃなくて I'd be でしたね、まったく酷い空耳でお恥ずかしい。
早速、押入れの奥から「ペット・サウンズ」をひっぱり出してきて
聴いてます。秋の夜長に聴くビーチ・ボーイズはまた格別の味わいがあっていいです。
ほくほくします。また、このアルバムは、今はすっかり廃れてしまった邦題の宝庫で、
「素敵じゃないか」「待ったこの日」「救いの道」「駄目な僕」などなど自由闊達な訳が
素敵です。それにたしか、このアルバムは、当時B・ウィルソンが飼ってた犬に聴かせる
ためにつくったとかで、今にして思えば、ちょっとおかしなかたちで、ギフトエコノミーを
先取りしてたわけで、やっぱりこの頃のB・ウィルソンは、うっすらほんのりとよい感じに
狂ってたみたいですね。
by illcommonz | 2005-10-21 20:09
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