
仕事が終わったら、今晩は、
これを聴きにいってきます。
爆音ゴダールナイト#1
ヌーヴェルヴァーグ
10月25日(火)-28日(金)21:00~
吉祥寺バウスシアター
イルコモンズ的には、ケティル・ビヨルンスタのハンマー・ピアノが全面的に
フューチャーされた「フォーエヴァー・モーツアルト」とか、「JLG/JLG」の
スラップスティック・シリアスコメディタッチの、抱腹絶倒のサウンドトラックが
好きなのですが、ディヴィッド・ダーリングが「どうだ、これでもか」と弾きまくる、
唸る重低音のセロを、そのへんの椅子や床や壁がミシミシといいだすくらいの
ポルターガイスト的大音声(だいおんじょう)で鳴らしたら、さぞや、好い
ソニ・マージュ(sonimage)ならぬ、ソニ・マッサージ(sonimassage)に
なりそうなので、お腹に低音がよく響くように、夕飯ぬきで聴いてきます。
もちろんけたたましい電話のベルや不吉な烏の鳴き声もいいです。
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ビヨルンスタの音は
ここで試聴できます。
「指圧の心は母ごころ、圧せば命の泉わく...」
というコトバのように、ときに強く、ときに穏やかに、
ビヨルンスタの指から圧しだされてくるモル状の
リトルネロが「ひでぶ、あべし.....」とツボ(と秘孔)に
ハマります。ここでチェロを弾いてるのがディヴッド・
ダーリングで、「Ⅱ」と「Ⅶ」は「アワー・ミュージック」
でも使われていたトラックです。ECM系の
音楽は、
それだけ聴くと、ウィンダム・ヒル系のそれとかなり
紙一重なところがあるのですが、JLGは、決して
たれ流しにせず、つねに唐突に、しかもバッサバッサときりまくって、フラグメンタルに
使うので、そこが小気味よく、ちょうど好い指圧加減の、(
音楽ならぬ「未遂の音楽」の)、
音のマッサージになるわけです。