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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「民主主義の図書室」と「図書館の民主主義」
▼「民主主義の図書室」と「図書館の民主主義」_d0017381_23463760.jpg
「展示「民主主義」の図書室」
[日時] 2014年9月5日-9月11日 平日 15:00~21:00/土日 13:00~19:00
[場所] 東京・神田 路地と人(神田神保町1-14 英光ビル2F) ※入場無料
 「今秋、9月、路地と人では、上智大学グローバル・コンサーン研究所と共催で展示『「民主主義」の図書室』を開催します。この期間、路地と人は「民主主義」のことばを集めた図書室になります。部屋にある本は自由に読むことができます。」

 「民主主義」あるいは「デモクラシー」という言葉を聞くと、何を思い浮かべるでしょうか? 自分とは関わりのない、遠い世界の言葉のように聞こえてしまうでしょうか。民主主義は人々の政治参加を前提としていますから、みなさん自身が政治参加をしている実感が持てないとしたら、民主主義という言葉に何か白々しさやよそよそしさを感じてしまうのも無理ないかもしれません。では、民主主義ではない体制の下で生きていくことがどのようなものか、想像してみるとどうでしょうか。民主主義ではない政治体制、つまりは権威主義であるとか全体主義といった体制下では、人々の自由は奪われ、基本的人権も侵害されます。歴史的には民主主義であった時代よりも、民主主義ではなかった時代のほうが遥かに長いのです。人々の多大な努力によって勝ち得た民主主義も、今を生きる私たちが使いこなすことができなければ、たちまち消え去り、元の世界に戻ってしまうこともありえるのです。」(三浦まり 上智大学法学部)

▼「オープニング・トーク“民主主義の ことば・色・かたち”」
[日時] 2014年9月6日 15:00-17:00
[トークゲスト] 松本春野(絵本作家)/千原航(グラフィック・デザイナー)
[司会] 三浦まり(上智大学法学部)
[料金] 1,000円~1,500円 ※スライディング・スケール制

 「この日、絵本作家の松本春野さんとグラフィック・デザイナーの千原航さんをお招きし、おふたりの表現活動を通じて、人と社会、個人と政治のつながりについてお話を伺います。わたしたちの手にある民主主義、それはどんな ことば・色・かたちなんでしょうか?わたしたちのそれぞれの暮しのなかから、社会へつなげるための表現を探ります。」

▼「クロージング・トーク“民主主義の ことば・色・かたち”」
[日時] 2014年9月11日(木) 19:30-21:30
[トーク] 山田勇男(映画「シュトルム・ウント・ドランク」監督)
/中野晃一(上智大学国際教養学部)/権田菜美(ダンサー、上智大学IGC職員)
[料金] 1,000円~1,500円 ※スライディング・スケール制

※料金はスライディング・スケール制、1,000~1,500円で
ご自身で金額を設定してお支払いしていただく方法です。

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 この展示に、自分が持ってる本を何冊か貸しだした。また、共催期間の臨時職員として、受付などの手伝いをもする予定。それはともかく、

  「民主主義の根本精神とはなんであろうか、それは、つまり、人間の尊重ということにほかならない。人間が人間として自分自身を尊重し、互いに他人を尊重しあうということは、政治上の問題や投票よりも、はるかにたいせつな民主主義の心構えである。どこでも、いつでも、この精神が人間の関係を貫いている場合には、そこに民主主義がある。民主主義は、家庭の中にもあるし、学校にもあるし、工場にもある。社会生活にもあるし、経済生活にもあるし、政治生活にもある。ほんとうの民主主義は、議会の建物の中でつくられるものではない。もしもそれがつくられるものであるとするならば、民主主義は人々の心の中で作られる。それを求め、それを愛し、それを生活のなかに実現してゆこうとする人々の胸の中こそ、民主主義のほんとうのすみかである。」

 上の文は、戦後まもないころに文部省がつくった教科書「民主主義」からの抜粋だが、「人びとの心のなかこそをほんとうのすみかとする民主主義」は人びとの心だけでなく、どこにでもあり、たとえば、「図書館」が自らもまた「民主主義のすみか」である、と宣言した文章を思い出したので、紹介しておく。

▼「民主主義の図書室」と「図書館の民主主義」_d0017381_23471481.jpg
▼「図書館の自由に関する宣言」(1979年)
 「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。

  第1 図書館は資料収集の自由を有する。
  第2 図書館は資料提供の自由を有する。
  第3 図書館は利用者の秘密を守る。
  第4 図書館はすべての検閲に反対する。

 図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。」

 「図書館の自由に関する宣言」の全文には、こうも記されている。

▼「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする」

 「日本国憲法は主権が国民に存するとの原理にもとづいており、この国民主権の原理を維持し発展させるためには、国民ひとりひとりが思想・意見を自由に発表し交換すること、すなわち表現の自由の保障が不可欠である。
 知る自由は、表現の送り手に対して保障されるべき自由と表裏一体をなすものであり、知る自由の保障があってこそ表現の自由は成立する。
 知る自由は、また、思想・良心の自由をはじめとして、いっさいの基本的人権と密接にかかわり、それらの保障を実現するための基礎的な要件である。それは、憲法が示すように、国民の不断の努力によって保持されなければならない。
 すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有する。この権利を社会的に保障することは、すなわち知る自由を保障することである。図書館は、まさにこのことに責任を負う機関である。
 図書館は、権力の介入または社会的圧力に左右されることなく、自らの責任にもとづき、図書館間の相互協力をふくむ図書館の総力をあげて、収集した資料と整備された施設を国民の利用に供するものである。
 わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。
 すべての国民は、図書館利用に公平な権利をもっており、人種、信条、性別、年齢やそのおかれている条件等によっていかなる差別もあってはならない。
 外国人も、その権利は保障される。
 ここに掲げる「図書館の自由」に関する原則は、国民の知る自由を保障するためであって、すべての図書館に基本的に妥当するものである。」

 さらにこう続く。

▼「図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る」

 「図書館の自由の状況は、一国の民主主義の進展をはかる重要な指標である。図書館の自由が侵されようとするとき、われわれ図書館にかかわるものは、その侵害を排除する行動を起こす。このためには、図書館の民主的な運営と図書館員の連帯の強化を欠かすことができない。図書館の自由を守る行動は、自由と人権を守る国民のたたかいの一環である。われわれは、図書館の自由を守ることで共通の立場に立つ団体・機関・人びとと提携して、図書館の自由を守りぬく責任をもつ。 図書館の自由に対する国民の支持と協力は、国民が、図書館活動を通じて図書館の自由の尊さを体験している場合にのみ得られる。われわれは、図書館の自由を守る努力を不断に続けるものである。 図書館の自由を守る行動において、これにかかわった図書館員が不利益をうけることがあっては ならない。これを未然に防止し、万一そのような事態が生じた場合にその救済につとめることは、 日本図書館協会の重要な責務である。」(日本図書館協会「図書館の自由に関する宣言」より抜粋)

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[追記] 以下は世界の図書館と、本についての名言を集めたサイト。

「28 Beautiful Quotes About Libraries./世界の図書館と名言28選」
カート・ヴォネガット、ボルヘス、カール・セーガン、マーク・トウェイン、キャサリン・ヘップバーン、アルバート・アインシュタイン、T・S・エリオット、ヴァージニア・ウルフ、キース・リチャードなどの図書館についてのことばと世界のうつくしい図書館の写真を集めたサイト。

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by illcommonz | 2014-09-04 00:01
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