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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「このくにあはれ」
▼「このくにあはれ」_d0017381_23545219.jpg
▼「このくにあはれ」「日本はいまも病気である」(「怒りの日(々)/イルコモンズ現代呪術展」
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 世中にありとしある事のさまざまを
 目に見るにつけ
 耳に聞くにつけ
 身にふるるにつけて
 其よろづの事を心にあじはへて
 そのよろづの事の心を 
 わが心にわきまへしる
 これ事の心をしるなり
 物の心をしるなり
 物のあはれをしるなり
 わきまへしるところは
 物の心事の心をしるといふものなり
 わきまへしりて感ずるところが
 もののあはれなり
 くにもまたしかり
 このくにあはれ

 「このくにあはれ」(イルコモンズ 2014年)

▼「このくにあはれ」_d0017381_23555184.jpg
 ほんとうに、とりもどさなければならないのは、政治への怒りと呪いだと思う。

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(参考)
「【日本文化のキーワード】第一回 もののあはれ」
 「今回より【日本文化のキーワード】を企画。全4回のシリーズでお届けしていきます。テーマは、第一回「もののあはれ」、第二回「幽玄」、第三回「風狂」、第四回「侘び寂び」。平安から、安土桃山時代まで、日本人なら誰でも聞いたことのある、日本文化のもっとも重要なキーワードを、ごいっしょに毎回クルーズしていこうと思います。第一回目は、和歌・物語文学の根本を解き明かす「もののあはれ」。これは、宣長が、和歌や『源氏物語』から見つけた平安時代の文学、また貴族の生活の底流を流れる美意識である。「もののあはれ」は、ベストセラー『国家の品格』でも紹介され、今やブログでも盛んに取りあげられていますね。これら、今世の中で話題になってる「もののあはれ」の捉え方も、間違いではありませんが、少しかたよっているのではないでしょうか。宣長が提唱したのは「はかなく美しいものに、感動する心」だけではありません。そもそも「もの」とは何か? 漢字で書くと「物」の方です。現代日本語では、生命のない対象物、英語のThingの意味のみに、おおむねなっていると思われます。ところが近世まで、宣長や歌人、文芸作者のみていた「もの」には、実に広範で豊潤な意味がありました。正直、すべてをみると何がなんだか、ワケがわからなくなるほど雑多です。いきなり正解をいいますと、「もの=物」とは、「ワケのわからないもの」なのです。日本人にとって、ものはもの以上である。もののけという言葉があるが、あの「もの」は、じつは目に見えぬ精霊のことである。つまり、魂をものといっている。 古代人にとって「もの」は単なる物質ではなく、カミ・オニ・タマと同様、具体的な形をもたない霊的な存在だと考えられていました。また、概念としては、これら四つを総合した包括的なものだったようです。海外では森羅万象に不可知な生命現象が潜むとする〈アニミズム〉という概念があります。さらに、〈アニミズム〉をより根源的、普遍的に説明する〈マナ〉という新概念が、タイラーの弟子たちによって提唱されました。〈マナ〉はメラネシア人たちに信じられている、超自然的な存在・力・霊性です。このようにみていくと、宣長の「もののあはれ」は、ただ日本人だけの美的感性に限局されたものではなく、文化人類学、民俗学などの視点も交え、捉えなおす必要があるようです。」
by illcommonz | 2014-09-17 23:59
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