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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼我が家の書庫
▼我が家の書庫_d0017381_142864.jpg
 実家の倉庫の片付けが一段落したので、実家の書庫にある本の整理をすることにした。書庫にあるのは、大学に入学した1984年から大学院博士過程を修了した1996年までのあいだに勉強や研究のために読んだというか、読み散らかした本である。ジャンルは、おもに文化人類学、社会人類学、民族学、構造言語学、現象学、社会学、修辞学、宗教学、歴史学、ポストモダン文芸批評、ロマン主義批評、ニュークリティシズム、カルチュラルスタディーズなどで、精神分析、マルクス主義、フェミニズムはすくない。著者名でいうと、デリダ、ド・マン、バルト、ガタリ、ドゥルーズ、レヴィ=ストロース、クラストル、セバーグ、ゴドリエ、ギアツ、ターナー、フーコー、ブランショ、レヴィナス、サイード、ウィトゲンシュタイン、アンスコム、オースティン、サール、ベンヤミン、ヒリス・ミラー、アレント、リオタール、クリステヴァ、グリーンブラット、ソンタグ、スピヴァク、バーバ、ラバルト、ナンシー、ルフェーブル、ジェイムソン、イーグルトン、リクール、フッサール、メルロ=ポンティ、クワイン、アルチュセール、ネグリ、グラムシ、チョムスキー、ソシュール、ヤコブソン、グレマス、ジュネット、エンプソン、リチャーズ、ライル、レイコフ、トドロフ、エーコ、ベイトソン、ボードリヤール、ジラール、シュッツ、カスタネダ、ガーフィンケル、ポランニー、ニーダム、アドルノ、クーン、ポパー、アタリ、サルトル、ルーセル、バタイユ、ガシェ、ジジェク、レリス、クロソウスキー、キルケゴール、モース、デュルケム、バフチン、エリアーデ、レヴィ=ブリュール、シュレーゲル兄弟、山口昌男、岡谷公二、磯崎新、蓮実重彦、廣松渉、佐藤信夫、柄谷行人、高山弘、黒崎政男、足立和浩、吉本隆明、中村とうよう、岡本太郎、花森安治で、圧倒的に欧米の研究者や学者たちの書いたものが多い。
 自分の家族は、自分以外、みんな高卒で、家族が本を読んでいるのを目にしたことがない。唯一、亡くなる一年ぐらい前から急に父親が小説を読みはじめ(それは自分が薦めたのだった)、それに家族が驚いたくらいである。そういう家庭環境のおかげで、自分には「エリート意識」というものがない。大学院に行こうが、大学の講師をしようが、自分はあくまでこの本をよまない家族の一員であって、その家族にとって自分は「ただの変わり者」でしかない。そういうのは、なんというか、とても気が楽である。それはともかく、自分が本をよみはじめたころは「ニューアカデミズム」の時代で、結果として「構造主義」と「脱構築」が自分の基礎教養となった。構造主義のおかげで、なにかにつけまずは、徹底的に資料を収集しつくし分類しつくし分析して考えるクセがついた。脱構築は、現代美術家になって、ものをつくるときに役立った。自分の作風である「リミックス」の原点のひとつはまちがいなく脱構築である。そして、なにより、これらの本を通じて、本の「よみかた」と「よみとばしかた」を体得した。というわけで、すでに自分の血となり肉となり骨となっている以上、もう読み返すこともないだろうと思い、手放すことにした。ネットで検索して、専門書専門の古書店を見つけ、そこは洋書も買取しているということなので、そこに引き取ってもらうことにした。和書と洋書あわせて約300冊で、しめて6万円になった。これで引越しの準備のための資金ができた。
▼我が家の書庫_d0017381_1432792.jpg
 一方、東京の自宅には、1996年から2014年までによんだ本がある。自分が雑誌や本に文章を書くようになったのは2000年以降で、書きはじめてからは、読書の傾向が変わった。ジャンル的には、政治学、映画批評、美術批評、メディア論、社会運動論、アナーキズム論、フランクフルト学派がふえた。好い機会なので、こちらも整理することにしよう。
by illcommonz | 2015-01-12 01:45
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