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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼東京経済大学「身体表現ワークショップ 音と遊ぶ」「民主主義ってどんな音」(e-ラーニング対応)
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▼「ショウミーワットデモクラシーサウンズライク 民主主義ってどんな音」
 現在の日本の社会・政治状況を考慮し、今回のワークショップでは「音楽のなかの民主主義」を臨時のテーマとして追加し、「楽器」という「メディア」を通して「デモクラシー=民主主義」の音を表現・体現する体験学習をおこないます。


▼SELDs「"This is what's DEMOCRACY looks like!"」(2015年)

[テキスト]

【民主主義の精神】
 「民主主義が何かということを定義するのは、非常にむつかしい。しかしその点をはっきりとつかんでおかないと、大きな食い違いが起こる。民主主義をただしく学び、確実に実行すれば、繁栄と平和とがもたらされる。反対の場合には、人類の将来に戦争と破滅とが待っている。人類の住むところは、地球上のこの世界以外にはない。これを生きとし生けるすべての人間にとっての住みよい、平和な、幸福な、ひとつの世界に築きあげてゆくことができるか、あるいは逆に、これを憎しみと争いと死の恐怖とに満ちた、この世ながらの地獄にしてしまうかの分かれ道は、民主主義をほんとうに自分のものとするかどうかにある。ゆえに、おおげさな言い方でもなんでもなく、民主主義は文字通り、生か死かの問題である。平和と幸福とを求める者は、なにをおいてもまず、民主主義の本質をただしく理解することに努めなければならない。多くの人々は、民主主義とは単なる政治上の制度だと考えている。しかし、政治の面からだけ見ていたのでは、民主主義をほんとうに理解することはできない。政治上の制度としての民主主義ももとよりたいせつであるが、それよりももっとたいせつなのは、民主主義の精神をつかむことである。」

【平等】
 「それでは、民主主義の根本精神とはなんであろうか、それは、つまり、人間の尊重ということにほかならない。人間が人間として自分自身を尊重し、互いに他人を尊重しあうということは、政治上の問題や投票よりも、はるかにたいせつな民主主義の心構えである。民主主義の精神が自分自身を人間として尊重するからといって、それをわがままかってな利己主義ととりちがえるものがあるならば、それはとんでもないまちがいである。みずからの権利を主張する者は、他人の権利を重んじなければならない。自己の自由を主張する者は、他人の自由に深い敬意を払わなければならない。そこから出てくるものは、お互いの理解と好意と信頼であり、すべての人間の平等性の承認である。キリストは、「すべての人にしてもらいたいと思うことは、人にもまたそのようにしなさい」と教えた。孔子も「おのれの欲しないことは、人にすることなかれ」と言った。もしもこの好意と友愛の精神が社会にゆきわたっているならば、その社会は民主的である。どこでも、いつでも、この精神が人間の関係を貫いている場合には、そこに民主主義がある。民主主義は、家庭の中にもあるし、学校にもあるし、工場にもある。社会生活にもあるし、経済生活にもあるし、政治生活にもある。

【自由】
 「これに反して、民主主義は、国民が栄えるにつれて国家も栄えるという考え方の上に立つ。民主主義は、決して個人を無視したり、軽んじたりしない。それは個人の価値と尊厳とに対する深い尊敬をその基本としている。民主主義は、国民を個人として尊重する。したがって民主主義は社会の秩序および公共の福祉と両立する限り個人にできるだけ多くの自由を認める。自由と並んで民主主義が最もたいせつにするのは、人間の平等である。民主主義は、すべての国民を個人として尊重する。すべての個人が尊厳なものとして取り扱われる以上、そのあいだに差別を設けるということは、あくまでも排斥されなければならない。民主主義が発達するまでは、人間の世の中には生まれながらの上下の差別があった。そんな不公平なことがあろうか。どんな生まれであろうと、人間の生命の重んぜられるべきことに変わりはなく、人格の尊うべきことにへだてはない。」

【民主主義のほんとうのすみか】
 「繰り返して言うと、民主主義は、単なる政治上の制度ではなくて、あらゆる人間生活の中にしみこんでいかなければならないところの、ひとつの精神なのである。それは人間を尊重する精神であり、自己と同様に他人の自由を重んじる気持ちであり、好意と友愛と責任感とをもって万事を貫く態度である。この精神が人の心に広くしみわたっているところ、そこに民主主義がある。社会も民主化され、教育も民主化され、経済も民主化される。逆に、この精神が欠けているならば、いかににぎやかに選挙がおこなわれ、政党がビラをまき、議会政治のかたちが整っていても、それだけで民主主義が十分に実現されたということにはならない。だからほんとうの民主主義は、議会の建物の中でつくられるものではない。もしもそれがつくられるものであるとするならば、民主主義は人々の心の中で作られる。それを求め、それを愛し、それを生活のなかに実現してゆこうとする人々の胸の中こそ、民主主義のほんとうのすみかである。」(文部省著作教科書「民主主義」(1948-9年)より)

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【音楽(史)のなかの民主主義】
 「民主主義は、家庭の中にもあるし、学校にもあるし、工場にもある。社会生活にもあるし、経済生活にもあるし、政治生活にもある」のなら当然、音や楽曲、楽器や演奏のなかにも民主主義はあるはずです。バロック時代から現代までの、音楽の民主化の歴史をみてみましょう。

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[参考図版] ツエルニーとバイエルによる「規律訓練的権力」と「楽器の専制」

【音の平等、演奏の自由、非楽器の尊重、主権在民】

[調性の支配]
▼J・S・バッハ「管弦楽組曲第3番第2楽章 G線上のアリア(ハ長調)」(1871年)
https://www.youtube.com/watch?v=E2j-frfK-yg
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[音の平等]
▼シェーンベルク「5つのピアノ曲」(1921年)
https://www.youtube.com/watch?v=7A9HSlgDlQE
 12音技法では、オクターブの12個の音を平等に扱い、12の音をかならず1回ずつ使った「音列」をつくる。音の全てが完全に平等に使用できるわけではないが、音列に工夫を凝らすことが作曲家の仕事となる。ある音列の例を提示する。
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この音列で作曲する場合、この音列の順で12の音がすべて登場しなければならず、12の音がこの順番ですべて現れるまではどの音も反復してはならない。(ウィキペディア)

[音程の多様性]

▼ハリー・パーチ「微分音楽器」(1950年)
 「12平均律の不具合に気がついていた彼は、さまざまに改造した楽器とそのアンサンブルを組織する。1930年代には43の微分音階を基準にした音律理論を完成させ、キタラ、ダイアモンド・マリンバ、ハーモニック・カノンなど西洋音楽にはない音色とリズムに基づく独創的な音楽を次々と発表」(ウィキペディア)

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▼ハリー・パーチ作「クロモロディオン(ピアノ)」

[主権在民]

▼チャーリー・ヘイデン&解放音楽楽団「勝利の日まで」(1969年)
 「彼のオリジナル曲やリーダー作では、叙情的な楽曲と同様に政治的なテーマを扱うことが多いが、それらは彼の人間に対する深い愛に根ざしている。」(ウィキペディアより抜粋)

[主権在民]
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▼コーネリアス・カーデューとスクラッチ・オーケストラ

 「カーデューは、集団としての自発的な反応が起きることを試み、そこに社会の理想的なモデルを描いた。スクラッチ・オーケストラは、このカーデューの試みを行うには格好の集団であった。モーリー大学でのカデューの講義を母体として生まれたこの集団は、音楽家だけでなく非音楽家も含み、その運営も超民主的なスタイルで行われ、あらゆる種類のあらゆる実験音楽があらゆる場所で演奏された。」(藤島寛)

 「私は前衛的な作曲をやめることにした。その理由は、前衛音楽の排他性と個人性、現在の社会状況への無関心(...)である。心ある芸術家は、その作品のなかに、政治的な力を獲得しようとしている被支配階級と、その人たちの力強いたたかいを反映しなければならない。そして常に心にとめておかなければならないのは、その作品がいわゆる大衆と呼ばれる人たちにとって親しみやすいものでなければならないということである」(コーネリアス・カーデュー)


▼コーネリアス・カーデュー「テールマン変奏曲」(1975年)
 「エルンスト・テールマンは、ドイツ共産党の党首で、ナチスおよびヒトラーと激しく対立し、選挙や街頭で独裁政治と争った。ナチス政権の誕生後、ゲシュタポに逮捕され、後にブーヘンヴァルト強制収容所へ送られて同地で殺害された」

[主権在民]

▼ポーツマス・シンフォニア「ロイヤルアルバートホール公演」(1974年)
 「ポーツマス・シンフォニアは、ポーツマスにある芸術学校の学生たちが1970年に創設したオーケストラである。通常のオーケストラとは異なり、入団条件は、①音楽家ではない素人であること、②音楽家である場合は、それまでまったく演奏経験のない楽器を担当することであった。団員たちがそれぞれの楽器や旋律を正確に演奏できないとしても、彼らは全体のどこで大きな音を出し、どこを抑えるかを察することができた。その結果、そのアンサンブルのなかでは、ただしい音とそこからずれた音が同時に鳴り響くことになり、そこから「音の雲 (クラウド・オブ・サウンド)」が生まれた。現代の音楽家たちは、これを興味深く受け止め、そこに深い意義を見出している。」(ウィキペディアから抜粋して一部改変)

[即興と自由]

▼デレク・ベイリー「インプロヴィゼーション」(1985年)
 「インプロヴィゼーションは一般に、音楽の手品のトリック、いかがわしい便宜的な手段、さらには、低級な悪癖とさえみられている。西洋音楽は、インプロヴィセージョンに対して最も冷淡な領域である。」(デレク・ベイリー)

[即興の生]

▼岡本太郎「エクシード」(1987年)
 「瞬間、瞬間に、猛烈に、強烈に、生きる、ってことが、ほんとうの人間の生き方だと僕は思うんだ、人生相談なんて意味がない、時間の無駄だよ」(岡本太郎)

[参加型民主主義と多数決なき合意形成]

▼イルコモンズ「指揮者のいないオーケストラ」(2007年)
 「ドラムサークルにルールはない。リーダーも、インストラクターも、コーチもいない。誰でも自由に自発的に参加できる。ただひとつのルールは、他人の音をよくきくこと。そうすれば、自然にアンサンブルがうまれる。いま・ここにあるアンサンブルのなかで、自分が直接参加することで、何かをつけくわえ、合意形成されたアンサンブルの一部となる。これは指揮者のいないオーケストラである。」(イルコモンズ)

[リズムの多様性]
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▼T.D.C.「ドラムサークルのおきて」(2010年)


▼大友良英「オーケストラTOKYO-FUKUSHIMA!」(2011年)


▼不詳「バングラデシュのちいさなドラマー」(2014年)
by illcommonz | 2015-10-09 22:59
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