
▼映画「首相官邸の前で」(2015年)
[企画・製作・監督・英語字幕] 小熊英二
[撮影・編集] 石崎俊一
[音楽] ジンタらムータ
[出演] 菅直人/亀屋幸子/ヤシンタ・ヒン/吉田理佐/服部至道/
ミサオ・レッドウルフ/木下茅/小田マサノリ(イルコモンズ)ほか

「この映画を観て改めて思ったのは、当時のデモと、僕らが今やってるデモの仕方が、ほとんど変わっていないということです。世代が違うから音楽性やデザイン性の差はあるかもしれないけど、ドラムを叩いて音楽を流す抗議のスタイルは完全に一緒で、自分たちが見てきたものが無意識に出ているんだと思います。だから、当時メディアが注目しなかったデモが、今こんなに取り沙汰されてるのは、むしろ社会の方が変わったんだと思います」(奥田愛基 SEALDs)
「それ以前に「素人の乱」がやっていたサウンドデモとか、宮下公園のデモ(2008~2010年のナイキパーク化反対デモ)を見ていたので、その時の東電前抗議のやり方は旧来的に感じられて、なじめませんでした。それにその時は、家に帰って母に「今日、初めてデモに参加した」と伝えたら、「家がこんなに大変な時に、家族じゃなくて社会や他人に目を向けるのか」と文句を言われて、しゅんとなってしまいました。でも、その後もこっそり、高円寺(2011年4月10日)や新宿(2011年6月11日)の「原発やめろデモ」にも行きました。それらのデモはこの映画にも描かれているとおりで、「あぁ、これが私の知ってるデモだ」としっくりきました。」(梅田美奈 SEALDs)
▼ユリア・レーザ+クラリッサ・ザイデル監督「レディオ・アクティヴィストたち」予告編(2011年)
▼藤井光「ドラムサークラーの森 宮下公園」(2010年)
(
『首相官邸の前で』公開記念 小熊英二×SEALDsトーク「2011~2012年のデモを見てきたからこそ、今、こうしてデモをやっている」より)