はじめに、ふた、ありき
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[必修楽器] 【カズー、ブブゼラ、ディジュリドゥ】 【カズー】(Kazoo) 「カズーは、膜鳴(まくめい)楽器の一種。アフリカ起源の楽器で、アフリカからの黒人奴隷によってアメリカ大陸にもたらされた。他の楽器に比べ非常に安価で、練習をほぼ必要としない手軽な楽器であり、特にジャグ・バンドやフォークの楽曲で使用される事が多い。管の一部に羊皮紙を張り、口に咥えながら声を発し、振動させて演奏する。発声によって音の高低を付ける事ができる。 ▼エディ・トーマス&カール・スコット「トゥモロウ/マイオールドタイム」(1929年前後) ▼テンプルシティ・カズー・オーケストラ「カズゥストラはかく語りき」(1979年) ▼リア・チャペル&デヴィッド・ブルックス「歓喜の歌」(2008年) 「カズーを吹くように楽器を演奏できるようになるのが理想だと思う」 (ロニー・スコット サックス奏者) 【ブブゼラ】(Vuvuzela) 「ブブゼラは、南アフリカの楽器で、ラッパの一種。バルブやトーンホールといった音階調整用の機構は持たず、管を巻かないストレート型の単純な構造を持つ。唇に当てて吹くだけで、霧笛(むてき)や象の鳴き声のような単調な、しかし非常に大きな音が出る。南アフリカの教会ナザレ・バプティスト・チャーチの創始者イザイヤ・シェンベ師が1910年頃にレイヨウの角を用いて開発したという説がある。サッカーの観客席で吹き鳴らされる多数のブブゼラの響きは、共鳴と共振により、虫の大群の羽音のような音をスタジアム全体に響かせる。 ▼「南アフリカの伝統的ブブゼラ、クドゥ」(2011年) ▼「ザ・ブブゼラ」(2010年) ▼ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団「ブブゼラ・コンサート」 【ディジュリドゥ】(Didgeridoo) 「ディジュリドゥは、オーストラリアの先住民アボリジニの楽器。シロアリに食われて筒状になったユーカリの木から作られる。太さ、管の内径、長さなどは不定で、部族によって形状と音色は異なる。木製だが発音原理から木管ではなく金管楽器に分類される。管の一端に口を当て唇の振動を利用するもので、トロンボーン、チューバにも似ているが、その複雑な演奏方法は他に類を見ない。通常、循環呼吸が使われる。アボリジニは1000年以上も前にディジュリドゥを作ったとされ、世界最古の管楽器の一つではないかと言われる。アボリジニの間ではディジュリドゥは男性の楽器とされ、女性が演奏することはほとんどない。女性が吹くと妊娠するので吹いてはいけない。女性は触れてもいけないとする部族もある。 ▼オーストラリア・アボリジニのディジュリドゥ ▼オンジェイ・スミカル「オートパイロット・ライヴ」(2008年) ▼アデレ&ザレム「ディジュリドゥ・デュエット」(2013年) ------------------------- [実習] ▼教材カズー、ブブゼラ、PVCデジュリドゥ ▼教材カズー -------------------------- [合奏曲] カズーで吹いてみよう、みんなで吹いてみよう、 ▼渋さ知らズオーケストラ 「本多工務店のテーマ」 ▼渋さ知らズオーケストラ 「ナーダム」 ---------------------------- [応用] カズー・ブブゼラ・ディジュリドゥの改造 [初級] ▼ホーン・カズー [中級] ▼マウスピース・カズー ▼PVCパイプ・カズー [上級] ▼ガスマスク・カズー [参考] ▼ナイトメア・カズー・マスク (2009年) ▼PVCディジュリドゥ ▼パンク・ギガ・ブブゼラ(左) --------------------------------------- [関連] ▼シュドロフォン ホルンのような金管楽器の管の一部に絹膜を張った「膜鳴ユニット」をつけた吹奏楽器。膜の振動により、サックスに近い音色が得られる。20世紀の初頭に開発され、現在は、ほぼ絶滅。動画はレプリカ。日本で「武蔵野大学楽器博物館」に収蔵されている。 ▼チベタン・ホルン
by illcommonz
| 2015-10-13 22:14
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