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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼中央大学「文化人類学B/新自由主義ってなんだ?これだ!」
▼中央大学「文化人類学B/新自由主義ってなんだ?これだ!」_d0017381_22503689.jpg
 「いま我々がその只中にいるグローバルで、かつ個人主義的な資本主義は成功ではなかった。それは知的でなく、美しくなく、公正でもなく、道徳的でもない。そして、善をもたらさない」(J・M・ケインズ)

 「アダム・スミスは近代経済学の祖といわれ、個人による自由な経済活動を主張しました。「各個人が自分の利益を追求して市場で自由に競争すれば、神の見えざる手によって、自然と需要と供給のバランスがとれ、社会も安定する」と説きました。市場には、見えざる神の手という「自動調整機能」があるのだから、国家がよけいな口出しをしないほうが経済はうまくいくという考え方です。スミスの考えは「自由放任主義」と呼ばれました。これに対してケインズは、肥大化した自由放任主義を「怪物」と表現し、1929年の世界恐慌は「市場の失敗」とし、雇用を回復するには自由放任主義ではなく、国による介入や規制が必要だと主張しました。しかし、もうけを最大化したい大企業にとって、規制がおこなわれたり、税負担をしないといけない国は、しだいに邪魔な存在となってゆきます。二〇世紀後半、経済の低成長期にはいると、ケインズの考え方を批判し、「市場原理主義」をとなえる考え方が、アメリカ・シカゴ大学のミルトン・フリードマンを中心に力を増してゆきました。これが現在の「新自由主義=ネオリベラリズム」の源流だといわれています。なぜ、新自由主義と呼ばれたかというと、市場原理を絶対化し国家の規制を否定する点が、アダム・スミスがとなえたむかしの自由主義と似ているからです。しかし、むかしの自由主義はおもに個人の経済的自由を意味しましたが、新自由主義の「自由」は、大企業、とくに世界中でグローバルに商売をするような多国籍企業の自由を意味します。ひらたくいえば、そういう大企業がもっともうかるための自由のことです。新自由主義政権の代表は、イギリスのサッチャー政権とアメリカのレーガン政権です。日本では、中曽根政権が新自由主義の走りといわれています。最初に手をつけたのは、それまで世界に自慢していた終身雇用を前提にした「日本型雇用」を投げ捨てることでした。1995年、日経連(現在の経団連)は、「新時代の日本的経営」を発表し、グローバル化のなかで、日本の企業が国際競争を生き抜いていくため、高いコスト構造を変えていかなくてはならないとし、それまでの終身雇用制や年功賃金性の廃止をうたい、「雇用の流動化」などの大転換をうちだします。これは、当時、アメリカで進められていた新自由主義政策の模倣にしかすぎません。」(大門実紀史「新自由主義の犯罪」より抜粋)

[関連語] サッチャリズム、レーガノミクス、リーマンショック、アベノミクス
[人名] アダム・スミス、ジョン・ケインズ、ミルトン・フリードマン、
by illcommonz | 2015-12-23 22:51
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