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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼中央大学「文化人類学A/B」 「社会人類学Ⅰ」講師=小田マサノリ
▼中央大学「文化人類学A/B」 「社会人類学Ⅰ」講師=小田マサノリ_d0017381_9505798.jpg
▼中央大学文学部「文化人類学A/B」(1E0012T31501)
[日時] 2016年4月13日から毎週水曜4限
[場所] 中央大学多摩キャンパス3114教室
[講師] 小田マサノリ(イルコモンズ)
[講義用Twiterアカウント] イルコモノス
https://twitter.com/illcommonos

 「日本のバンド、サザンオールスターズは、ヒット曲「ピースとハイライト」のなかで、こう歌っています。「教科書は、現代史をやる前に時間切れ そこが一番知りたいのに、何でそうなっちゃうの?」(作詞:桑田佳祐)。何でそうなってしまうかはともかく、現代史は、みなさんたちが生まれ、そして、現在進行形で、日々生きている時代の流れや世界のしくみとダイレクトにつながる、本当なら一番知っておかなければならないはずのリアルな歴史です。そこでこの授業では、学校の教科書がやらない現代史をやります。具体的には、グローバリゼーションがはじまったとされる1989年から2016年の現在までの同時代史を学びます。ジャンルを横断した多様な視点から「人間とは何か」「文化とは何か」を問う文化人類学の方法で現代史を学ぶ、この授業の目標は、日々、みなさんが目や耳にするニュースや言葉を、ただ聞き流すのではなく、その事件や出来事の背景と同時代的な流れからニュースを読み解き、それについてより深くより広く考え、自分の意見を持つための知性と教養、そして人類学的なリテラシーを身につけることです。キーワードは、リキッドモダン、資本主義、ネオリベラリズム、格差、レイシズム、民主主義、そして、文化と人類です。」

▼中央大学「文化人類学A/B」 「社会人類学Ⅰ」講師=小田マサノリ_d0017381_10502370.jpg
01:ガイダンス:リキッドモダン社会
02:グローバリゼーションの光と闇
03:スウェットショップの年(1995年)
04:ウォールマート~低価格の高い代償
05:ザ・コーポレーション~企業=法人の精神分析
06:N30・シアトルの乱(1999年)
07:カルチャージャミングの民族誌
08:リーマンショックとマネー資本主義(2008年)
09:ネオリベラリズム~1%と99%の格差
10:M15・スペイン革命(2011年)
11:ウォール街占拠運動(2011年)
12:太陽花運動と雨傘革命(2013年)
13:SEALDsと日本の民主化運動(2011年-2016年)
14:行動する知性とアクティヴな教養
15:アクティヴ・ラーニング方式によるまとめ

 ※講義では manaba と respon を使います。コース番号1E0012T31501を自己登録をして、responアプリをインストールしておいてください。
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▼ヘレナ・ノーバーグ=ホッ-ジ「幸せの経済学」(2010年)

▼中央大学経済学部「社会人類学」(1B0001002501)
[日時] 2016年4月13日から毎週水曜5限8303教室
[場所] 中央大学多摩キャンパス
[講師] 小田マサノリ (イルコモンズ)
[講義用Twiterアカウント] イルコモノス
https://twitter.com/illcommonos

 「この講義では、主に二つのことを学びます。ひとつは「社会人類学」はどんな学問で、それを学ぶことで何が身につくかです。具体的には、大学で社会人類学を学び、そこで身につけた視点や考え方を、様々なジャンルでの活動にとりいれた作家や芸術家たちの作品を通して、彼らが体現してみせた「文化相対主義」を学びます。もうひとつは、異なる文化を持った社会に生きる人びとの生活や人生の意味を知ることを通して、自分たちが生きる社会をニュートラルな視点で見ることです。具体的には、二〇世紀後半から現在までの、様々なドキュメンタリー映画をみながら、クロス・カルチュラルな視点(多くの文化を横断してながめる視点)を手にいれ、「多文化共生のためのリテラシー」としての文化相対主義を身につけます。フランスの哲学者メルロ=ポンティは、フランスでは「民族学」と呼ばれる「社会人類学」についてこう書きました。「民族学とは、未開社会という特殊な対象によって定義される専門職ではなく、いわば、ひとつのものの考え方であり、自分の社会に対して距離をとるならば、私たちもまた自分の社会の民族学者になるのである」。この講義を通して、受講者のひとりひとりが「自分の社会の社会人類学者になる」ことを願っています。」

▼中央大学「文化人類学A/B」 「社会人類学Ⅰ」講師=小田マサノリ_d0017381_1317537.jpg
001: イントロダクション~「雑種の学」としての人類学
002: 人類学者になりそこねた作家たち①~ヴォネガット、ル・グイン、バロウズ
003: 人類学者になりそこねた作家たち②~岡本太郎、ゴダール、ヤコペッティ
004: 人類学者になりすました役者たち~自文化中心主義批判
005: 文化相対主義とはなにか①~ボルヘス「ブロディの報告書」
006: 文化相対主義とはなにか②~ヤコペッティ「世界残酷物語」
007: 文明批判の学としての人類学
008: 「コヤニスカッティ」~バランスの壊れた世界
009: 「ブッシュマン」~高貴な野生人
010: 「西太平洋の遠洋航海者たち」~もうひとつの経済
011: 「アザーファイナル」~もうひとつの決勝戦
012: 「ライフ・イン・ア・デイ」~YouTubeの民族誌
013: 「ア・ライフ・イン・ジャパン」~外国人から見た日本
014: 「HAFU」~文化相対主義を生きる
015: まとめ~アクティヴラーニング形式のテスト

 ※講義では manaba と respon を使います。コース番号1E0012T31501を自己登録して、アプリをインストールしておいてください。

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[参考1] アクティブラーニングで変わるものと変わらないもの



▼「21世紀の教育」

 変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気を与えたまえ。
 変えることのできないものについては、
 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
 そして、変えることのできるものと、
 変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。

[参考2] スキルだけなく、教養をみにつけること


▼「21世紀のスキル」

[参考3] クリッカーの使い方

▼「respon イメージ動画」

[参考4] 「スマホやめますか、大学やめますか」

【抜粋】 「信州大学では、自然に囲まれた緑豊かなキャンパスでの勉学と課外活動、都会の喧騒とは無縁の落ち着いた生活空間、モノやサービスなどが溢れることのない地に足の着いた社会など、知的にものごとを考え、創造的な思考を育てる環境を簡単に手に入れることができます。先輩諸氏は、このようにして、ゆっくりとした時間の流れを作っていたのです。皆様はどうでしょうか。残念なことですが、昨今、この信州でもモノやサービスが溢れ始めました。その代表例は、携帯電話です。アニメやゲームなどいくらでも無為に時間を潰せる機会が増えています。スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホの「見慣れた世界」にいると、脳の取り込み情報は低下し、時間が速く過ぎ去ってしまいます。「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」 スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます。」 (2015年 信州大学 学長 山沢清人)

[参考4] 大学で「教養」を身につけることの意義

▼中央大学「文化人類学A/B」 「社会人類学Ⅰ」講師=小田マサノリ_d0017381_10191492.jpg
 「ひとつの時代が終わったと言われて久しい。だが、その先にいかなる時代を展望するのか、私たちはその輪郭すら描きえていない。グローバル資本主義の浸透、憎悪の連鎖、暴力の応酬、世界は混沌として深い不安の只中にある。現代社会においては変化が常態となり、速さと新しさに絶対的な価値が与えられた。消費社会の深化と情報技術の革命は、種々の境界を無くし、人々の生活やコミュニケーションの様式を根底から変容させてきた。ライフスタイルは多様化し、一面では個人の生き方をそれぞれが選びとる時代が始まっている。同時に、新たな格差が生まれ、様々な次元での亀裂や分断が深まっている。社会や歴史に対する意識が揺らぎ、普遍的な理念に対する根本的な懐疑や、現実を変えることへの無力感がひそかに根を張りつつある。そして生きることに誰もが困難を覚える時代が到来している。しかし、日常生活のそれぞれの場で、自由と民主主義を獲得し実践することを通じて、私たち自身がそうした閉塞を乗り超え、希望の時代の幕開けを告げてゆくことは不可能ではあるまい。そのために、いま求められていること、それは、個と個の間で開かれた対話を積み重ねながら、人間らしく生きることの条件について一人ひとりが粘り強く思考することではないか。その営みの糧となるものが、教養に外ならないと私たちは考える。歴史とは何か、よく生きるとはいかなることか、世界そして人間はどこへ向かうべきなのか。こうした根源的な問いとの格闘が、文化と知の厚みを作り出し、個人と社会を支える基盤としての教養である」「岩波新書新赤版1000点に際して」(2006年)より抜粋
by illcommonz | 2016-04-13 10:08
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