法政大学、中央大学、大妻女子大学、その他の受講者のみなさんへ
今学期からスタートしたアクティヴラーニング講義での「掲示版」の使いかたについてお知らせします。
まずはじめに一言。
イタリアの哲学者のアントニオ・ネグリは、こんなふうに言っています。
「いまの私たちに本当に必要なのは、新しい情報やコミュニケーションではなく、
ものを考えるために必要な「沈黙」です。それは実際に沈黙することではなく、
言うに値する「何か」を「持つこと」です。」
言うに値する「何か」を、誰もが、いつも持っているわけではありません。それを
「持つ」には、ゆっくり、おちついて、
「待つ」ことが大切です(※「持つ」と「待つ」は字が似ているので読みまちがえないように)。「待つ」といっても、それは何もしないで待つこと、ではありません。ゆっくり時間をかけてよく考え、ことばを選び、自分の考えをまとめるということです。そして、そこで手にした
言うに値する「何か」は、
みんなで共有する価値のある「何か」かもしれません。なるべく、そういう「何か」のことを掲示板に書くようにしてください。インターネットがはじまる前の
「掲示板」は、もともとそういうものだったのです。
なにを書けばいいのか分からない人は、まずは、ゆっくり、おちついて「待つ」ことからはじめましょう。
だいじょうぶ、あとでわかりますから。
そのために、大学の講義があるのです。