![]() はじめに、ふた、ありき
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![]() 以下は、11月に書いた「うまくいってない修理」のはなしのつづきである。 ▼「パソコンが壊れた時にみても何の役にも立たない、うまくいってない修理のはなし」 http://illcomm.exblog.jp/23598027/ ということで、ノートパソコンのハードディスクがこわれた。11年も使ってきたものなので、もう純正のハードディスクは販売されてないし、ヤフオクにもない。サードパーティー製のハードディスクもない。しかたないので、ハードディスクの交換はあきらめて、SSDに置き換えてみることにしたが、家庭の事情で、モノがこわれたからといって右から左にすぐ買えるような余裕はないので、しばらく我慢することにした。そのあいだに、古いThinkPadのハードディスクをSSDに交換するのに必要なものを調べてみたた。ThinkPadは、IDEという古いタイプのスロットを採用しているので、それをSATAタイプのスロットに変換するアダプターが必要らしい。そうしているうちに、デザインの内職で臨時収入がはいったので、それでSSDを買うことにした。 ![]() 全部で6,000円くらいした。月収12万ちょっとの身には決してばかにならない出費である。それはともかく、なるほど、これがSSDか。11年前はこんなものはなかった。要するに、USBメモリのようなものらしい。HDよりも高速で、HDのように突然クラッシュしたりしないという。こわれにくくて長持ちするのがいちばんである。ということでまず、別のPCを使ってSSDを初期化する(この作業にUSB接続のHDDケースが必要になる)。ウィンドウズの「マイコンピュータ」の「フォーマット」を使ってSDDを初期化する。初期化できたら、SDDに「SATA→IDE接続アダプタ」を挿して、本体内部のHDDスロットに挿す。むかしのThinkPadは、ユーザーが自分で分解して部品を交換できる設計になっているので(いまはちがうらしい)、こういう作業が簡単で、とてもいい。ふつうのドライバーでできるし、ネジの位置などを記したマニュアルも公開されている。自分がThinkPadを使う理由はそれで、これまでにCPUファンとディスプレイとキーボードとメモリを交換したことがある。 ![]() ▼分解するときにはずすネジとその位置の図 ![]() ▼CPUファンのとりはずし方の図 ![]() ▼キーボードのはずし方と配線の図 ということで、分解したパソコンを組みなおして、再起動するとSDDが認識された。よし、うまくいった。 あとは、このまっさらなSSDに、リカバリーディスクを使ってウインドーズXPを再インストールすればOKなのだが、なぜか、できない。インストールの途中で必ずフリーズする。何度やってもフリーズする。本来なら簡単にできるはずのことができない。できるはずのことができないときは、ネットでいろいろ調べても原因がわからないことが多い。ディスクをクリーニングしたり、レンズのほこりをとったりするが、できない。いろいろやって、万策尽きた(ウインドーズにも愛想が尽きた)ので、これを機に、ウインドーズを使うのはやめて、Ubuntu専用マシンにすることにした。そのほうが気分がいい。ところが、ネットで調べてみると、二つの問題が浮上した。 ①CPU問題 ②アップデート終了問題 である。まず、CPU問題とはこういうことである。 (Ubuntuを古いパソコンで使うときに)「問題になるのは、大昔のCPUと昔の一部のCPUで、それらにはPAEは搭載されていません。一番問題になるのは、多分、ノートPC用に大量に出回っている「Pentium M」でしょう。10年くらい前のWindowsXP時代のノートPCはそれに該当します。」(「PAE非搭載CPUで使えるLinux 」より) はい、ずばり該当します、PAE搭載されてません。 「intel inside」とか「インテル入ってる」のCMの頃のノートパソコンは全滅じゃないのかな」(同上) はい、インテル入ってます、全滅です。 ![]() 「何が問題かというとメジャーな最新OSが使えないと言うことです。「Pentium M」なんてほんとうに、細々と隅の方で「働かさせてらってます...」みたいな気弱で謙虚そうなCPUを葬り去ることはないと思うんだけどね。」(同上) これが、その「気弱で謙虚そうなCPU」である。 ![]() 今でこそ気弱で謙虚そうにみえるが、ペンティアムは「目玉焼きが焼けるようになったCPU」(アンサイクロペディア)と評されるほどの発熱量で知られる、ヒートアップしやすいCPUだった。その伝統を受け継ぐPentium Mは、アンサイクロペディアでは、こう評されている。 【Pentium M】 「Prescottの発熱量に絶望したイスラエルの開発チームがホッカイロ向けにアーキテクチャを刷新した。発熱量は、吹き付け式こたつ程度まで抑えられている。Coreシリーズの前身。誤って購入してしまったエスキモーがあいついで凍死した。」(アンサイクロペディア) 「吹き付け式こたつ」って何だろう、と思ったので、調べてみたら、こういうものらしい。 ![]() たしかに、エアコンもこたつもない家で、冬にパソコンを打つとき、凍えた指先をあたためるのに重宝している。いや、それはともかく、こまった。思えば、Ubuntuを最初にインストールしたのは今から9年も前で、当時のヴァージョンは7だった。 ![]() その当時のUbuntuは、写真のようにCD-ROMで頒布されていた。Ubuntuのサイトからネットで申しこむと、海外から無料でCD-ROMが郵送されてきていた。そのときはまだ日本語化されてなかったので、英語版をそのまま使っていた。その英語版のオマケについてきたステッカーが一枚残っているが、写真のとおり、カビがはえて、裏の糊も乾いてしまっているのでもうシールにならない。 ![]() 一方、OSのヴァージョンは16まで進化し、進化したことで、上記のふたつの問題が発生した。簡単にいえば、自分のPCのCPUがあまりに古すぎて、新しいUbuntuが使えず、もし仮に古いヴァージョンをインストールできたとしても、アップデートができないという問題である(アップロードできないと、なぜ困るかはまたいずれ)。そのむかし、Ubuntu といえば、最新のウインドーズが重すぎて使い勝手がわるくなった老朽マシンでもちゃんと使える、つまり、古くなったパソコンをよみがえらせることができるということが魅力だったのだが、 ![]() いまやそのUbuntuでさえ使えないほど、自分のPCが古くなってしまっていたのである。「ITは18ヶ月ごとに性能が2倍になる」という「ムーアの法則」からすると、この8年のあいだに世の中のITは、2倍の2倍の2倍の2倍の2倍に性能がアップしていることになり、そうやって世の中が進化していった分だけ、自分のPCはものすごい勢いで退化し、すっかり時代遅れになってしまっていたというわけである。HDは交換できても、さすがにCPUを交換するスキルはないので、万事休すである。 ということで今回も、もしあなたが、このエントリーをみても、ここから学べることはなにもない。というのも、たいていこうした記事は、あれをこうして、これを買って、こうしたらうまくいった、というサクセスストーリーが多い。いろいろ苦労はあっても、最後はたいていハッピーエンドである。だが今回のように、思いがけないことでつまづくことだってあるのだから、世の中にはこういうハッピーエンドではないはなしがあってもいいはずだと思って、これを書いた。だから、このはなしもここで、おしまいである。 (でも、まだあきらめてない)
by illcommonz
| 2017-02-26 01:04
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