
自分はスマホをもってない。これから持つ予定もないのだが、特殊な事情があって、スマホを買った。iPhone 3GS というふるい機種で、ヤフオクで11円で買った。ジャンク扱いの品物で、充電器もSIMカードもないので使えない、というか、使うつもりはない。分解してみたいのだ。それが特殊な事情である。

ネットで購入したスマホ修理用キット。約1,000円。

あらかじめネットで分解方法を調べておいたので、そのとおりに、本体の底の部分にある二本のネジをはずす。
この世代のiPhoneには、まだネジがあったが、いまはない(らしい)。なので分解がむずかしくなってしまったそうだが、できなくはない。このスマホ修理キットに入っている吸盤のついたプライヤーのようなものを使えば(使わなくても、ふつうの吸盤がひとつあれば)、ディスプレイをはずすことができる。こんなふうに。

よいしょ。

ぱかっ(あはは)。

これがディスプレイ部分をとりはずしたiPhoneの内部。白いのがバッテリーで、ここにコバルトが使われている。ふむふむ。

これがバイブレーターで、ここにタングステンが使われている。ふむふむ。

これで何がどこにはいっているかが分かった。で、この空っぽのiPhoneだが、大事なものをいれておくケースとかに使えそうだが、もちろん、そのために分解したのではない。この授業の「体験学習」で教材として使うのである。

▼「私の中に何がはいっているでしょう?~スマホの中の紛争鉱物」
大妻女子短期大学「メディアと現代社会」講義用プリント
ということで、ほかにも紛争鉱物がはいっていそうなものを分解してみようと思う。
------------------------------------------------
[追記] おとうさん、ごめんなさい。

4年前に亡くなった父の形見のガラケーがあったので、

写真を撮る前に分解してしまった。
まぁ、形見といっても、父がこのケータイを大事にしていたわけではないし、形見なら、大工道具をもらったので、まぁいいだろう。