「おれも、いっちょ、そのアナーキストとやらに、
なってみてぇもんだぜ、ハハハ!!!」
と鼻水をたらしながら歌ったのは、
ピストルズのジョン・ライドンでしたが、
サンタさんの中にも、そういうパンクな
衝動とスピリットをもったサンタさんがいて、
そのアナーキーなサンタさんは
こういっています。
神さまは
サンタが
大好きっ
ピース!
だ・か・ら・ね、
No force on earth
can stop one
hundred Santas!
世界の
どんな軍隊を
もってしても、
この100人の
サンタをとめることは
できないのだぁ!!!
と、毎年、クリスマスの時期になると、安物のサンタの衣装を身につけ、いかがわしい
歌を大声でうたいながら、酒は飲むわ裸になるわの大騒ぎでもって、資本主義に魂を
売ったクリスマスをぶっとばす「サンタコン」のアクションが街でくりひろげられます。
「クリティカル・マス」ならぬ「クリティカル・クリスマス」の異名で知られるこの乱痴気
騒ぎは、1994年にサンフランシスコで突然はじまったものですが、いまでは米国の
主要都市をはじめ、イギリスやカナダなどにも伝播し、クリスマス・シーズン恒例の
「フラッシュ・モブ」として急速にグローバル化が進んでいます。
こないだ、このブログで「キング・モブ」のことを書きましたが、それを読んだ方から、
「アレを読んでコレを思い出した」というお便りをいただき、それを読んでイルコモンズも
「あ、そうだ、これもあった」と思い出しましたので、ここでご紹介することにしました。
このようにシチュアシオニストの伝統は大西洋を越え、グローバル時代の対抗的都市
文化として伝承されているわけです。ポール・ギルロイはその著書「ブラック・アトラン
ティック」で、ブラック・ミュージックの文化と伝統が大西洋を越えて伝播していった過程
とその現状をレポートしてくれていますが、ブラック・ミュージックのみならず、こうした
現代の奇習の伝播についての、文化人類学的研究が待たれるところです。
ということで、詳しくは、アナーキーなサンタどもの
このサイトをごらんください。