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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼古い「電気オルガン」の修理
▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15070905.jpg



















▲ビクター社 オルガン OR-25 製造年不明

家にあるこの古いオルガンは、電気でモーターを回して風を発生させ、空気で鍵盤のリードを鳴らす「電気オルガン」(「電子オルガン」ではない)なので、もともと音は小さいのだが、それもいまや風前の灯で、今にも消えてしまいそうな音しかしない。しかも鍵盤を押してから音が鳴りだすまで、ぅぅぅぅぅううううぅうううん、という感じのタイムラグがある。そうなると、ゆっくりしたテンポでしか弾けず、そこがいいといえばいいのだが、もう少し何とかしたい。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15142881.jpg



















分解してみることにした。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15153701.jpg



















外付けのモーターから本体に空気を送り込む、このへんがどうもあやしい。音がちいさいのは、どこかから空気がもれてるせいだと思う。電気のせいではなく、空気のせいだと思う。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15182098.jpg



















鍵盤のリード部分。ハモニカと同じ構造で、鍵盤によって音がでないのは、ここにホコリがたまっているからだと思う。ここも電気のせいではなく、空気のせいだと思う。スプレー式のエア・ダスターでホコリを吹き飛ばす。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15245887.jpg









よくみると、モーター・ユニットと本体とのあいだに貼ってあったスポンジ(枠のグレーの部分)が、経年劣化でボロボロのペラペラになってた。ここが空気もれの原因にちがいないので、100円ショップで売ってる「ドアのすきまシール」に貼りかえる。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15254782.jpg









青いモーターユニットと本体のあいだにあったすきまが完全にふさがった。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15275190.jpg




















さっそく組みたてて、ひとつ鍵盤を押してみたら、「ぷぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉん」とおおきな音がした。最低音から最高音まで「ぷろろろろろろろろろろろろろろぉぉぉおおん」と全部音がでた。ほぼ完全復活である。本体のカバーをとると、むかしの電子楽器(オンド・マルトノ)みたいなので、そのままにすることにした。修理の次は改造で、いずれ、うちにある古いエコー・チェンバーやリズムマシンと合体させてみたい。

▼古い「電気オルガン」の修理_d0017381_15374964.jpg



















修理を終えて、あとかたづけ。なるほど、これだけホコリやゴミがたまっていれば、でるものもでないだろう。みたとところ、モーターに問題はなさそうだし、モーター以外は、オーガニックな構造のオルガンなので、まだまだ使える。一生使える。

by illcommonz | 2017-05-14 15:52
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