フィルムアート社からこの春刊行予定の本に「ボディ・アート」についてのコラムを
書くことになったので「さて、なにを書こうか」と、いま、リサーチをはじめたところです。
「ボディ・アート」ということで、まずまっさきに思いつくのは、美顔手術をアートにして
みせたオルランがそうで、彼女の場合は、顔をキャンバスにした画家であり、また
顔の彫刻家の創作行為として理解できますが、かたや、マイケル・ジャクソンの
それは、「どうしてそこまで?なにがそこまで?そして、いったいどこまで?」という
疑問を、より広範囲の社会に対して投げかけるもので、現在も進行中のライフ
ワークとして気になるところです。とりあえず、参考資料として、こういうビデオ・
クリップを見つけました。
「マイケル・ジャクソンの顔」 2003年 (37秒 928KB ASF)
ほかに、ハイテクの義手や義足をアートに
してみせたステラークもいますが、サイバー
パンク的で、非常に洗練されたそれよりも、
シュヴァンクマイエルの「悦楽共犯者」に
でてくる人びとが工作する不細工な快楽
機械の方が、より切実な感じがして、
何か書けそうな気がします。