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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼ザ・円盤MIX
▼ザ・円盤MIX_d0017381_4221217.jpgとうみんしてたあいだに、
筆がなまってしまったようなので、リハビリをかねて、
先日、紹介した円盤MIXシリーズの中から、
イルコモンズ推薦のCD-Rをご紹介します。
一般の音楽誌はもちろんですが、なぜか
ネット上でも紹介記事がないので、先日、
入手した「曲目リスト」を参考にレビューします。

..........................................................................

▼vol.0 円盤国営放送
高円寺・円盤の開店記念盤としてリリースされた円盤MIXシリーズの原点。

▼ザ・円盤MIX_d0017381_452541.jpg
ファンスティック・エクスプロージョンの永田一直による円盤モノといえば、
内容は推して知るべしで、イルコモンズがラウンジ系DJをやってた時に、
たびたびお世話になった「衝撃の」アレ(右下)とか、そのリミックス盤の
「衝撃の」コレ(中央)とか、さらにファンスティックスの総集盤(左下)の
延長上にあるものですが、「衝撃」シリーズは実は単なる氷山の一角に
すぎず、まだこれほどの未確認音源が未公開のまま埋もれていたとは
驚きました。特にキタノ大僧正が生録したという宇宙人の声がバロウズ
の朗読の声にあまりに似ててビックリしました。このCDは夜、府中あたり
から中央高速にのって、八王子を経由して高尾山方面まで車でドライブ
しながら聞くとハマることうけあいです。

▼vol.13 ザ・ガキ~おならがプープーとまらない
おなら、おねしょ、いたずら、なきべそ、どうしよう?のうた20連発。

▼ザ・円盤MIX_d0017381_603761.jpg
これを聴くと、子どもの日常は朝起きてから寝るまで(寝てからも)
ハプニングとアクシデントの連続だということが、よくわかります。
楽曲的には「ケンちゃんトコちゃん」のさくままゆみが歌う「ゆっちゃう
からネ」と、キャロライン洋子が歌う「ゲバゲバおじさん」がベスト
トラックですが、特に「ゲバゲバ90分」できたえられたキャロライン
洋子のウソ泣き笑いの演技力は圧巻で、「おねしょのラブソング」の
歌い出しの数小節は、美空ひばりの「悲しき口笛」(1949年版)の
それを彷彿させるシャーマニックな響きを持っています。おもしろい
のは、ここに収録されている昭和40年代頃の「こどもうた」は
おおむねコミカルな曲でありながら、途中で、その当時のテレビ
マンガのエンディングテーマにも通じるエレジーやブルースが
はいるというところで、ちょっと目を離すと暗くなる昭和の心性が
感じられて、興味深いです。

▼vol.17 人類の進歩と調和
タイトル通り、1970年の大阪万博のオリジナルサウンドトラック集。

▼ザ・円盤MIX_d0017381_7122310.jpg
万博関連の音源については、田中雄二の『電子音楽 in JAPAN』で
その全貌がほぼ解明されていて、クセナキス、シュトックハウゼン、
テュードア、一柳慧、松平頼暁、武満徹、高橋悠治の現代音楽及び
電子音楽系に関しては、だいたいフォローしていたつもりでしたが、
その裏をかいて、黛敏郎と冨田勲の作品を中心に編まれたこの
コンピにはまさに盲点を突かれたという感じがしました。現代音楽
というよりむしろ表題音楽に近いそれらの楽曲には、人類のむやみな
進歩とやたらなインターナショナリズム、そして手放しのスペクタクル
感が満ち溢れていて、敗戦国日本にとって国際社会への再デビュー戦
であったと同時に「資本の自由化の予行演習」(江藤淳)でもあった
万博当時の時代の空気がそのものずばり読み取れる貴重な音源資料
になっています。中でも特に貴重なのは「太陽の塔」のために黛敏郎が
作曲した「生命の讃歌」ですが、イタロ・ムード歌謡の雄・カサノヴァ7が
歌う「万博ヨイショ」もすてきです。

(つづきはまた次回)
by illcommonz | 2006-01-11 07:13
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