つまり、こういうことですね。絵にして見てみると、かなり気味が悪いですね。
せっかくのヴィンテージのオーラもだいなしです。それはさておき、リストですが、
この世に「完璧な地図というものは存在しない」のと同様、「あらゆるリストは、
つねに不完全である」ので、アレがないコレがないと、いちいち不備をあげて
いってもキリがない、ということは百も承知ですが、今回公表されたリストを
みると、やはり黙ってはいられないので、書くことにします。
まず、以前
ここに書いた予想がほぼ的中でした。やはりイルコモンズ愛用の
リズムボックスTR-66は、この「いわゆるビンテージ」リストからハズレてました。
もっとも、こんな型番だけの無味乾燥なリストでは、なにがなにやらさっぱり
分からず、おそらく何のイメージもわかないと思いますので (だから、リスト
というものが生理的に嫌いです。それは個々の存在についての想像力を
うばいとる)、そこで、ためしにこれも画像をつけてみることにします。
この認定リストは随時
追加されるそうですから、
ことによると、TR-66も
いずれ認定されること
になるかもしれませんが
(認定されなくて結構)、
←このへんのものは、
たぶんムリでしょうね。
でも、これらだって「生産が終了してほかに代わるものがなく、希少価値が高い
もの」で、しかも、ちゃんと「旧法(電気用品取締法)の表示があるもの」なので、
わざわざ「いわゆるビンテージ」と国に認定されるまでもなく、当然ヴィンテージ
なわけです。そこにこんな「公認リスト」がつくられてしまうと、それによって逆に、
非公認の見えない烙印をおされることになるわけで、今回の「国家公認リスト」は、
一部の「高級ビンテージ愛好家」にとっては都合がよくても、それ以外の「ジャンク
愛好家」にとってはかえって迷惑なしろもので、たぶん今回のこの「公認」によって、
中古市場での取引価格もあがるでしょうね。というわけなので、なんというか、この
リストは、その、いわゆる、ビ、ビリ ビリ ビリ、ポィ、です。