イーノといえば、いまこのサイトで、
81年の傑作アルバム「マイ・ライフ・
イン・ザ・ブッシュ・オブ・ゴースツ」の、
アルバム未収録曲が試聴できます。

このアルバムと、トーキングヘッズの
「リメイン・イン・ライト」を聞いてしまった
ばっかりに、アフリカに行ってしまった、
ようなところもあって、イルコモンズの
人生をくるわせてしまった一枚です。


たしか当時のライナーノーツに今野雄二氏がこんなふうに書いてました。

「原始と電子の奇跡的な出会いと融合!!」

「アフリカ＝原始」というのは、ＰＣ的にいえば、ＮＧな表現ですが、当時は、
「なるほど」と思って読んだ記憶があります。ベースラインもかっこいいですが、
当時いちばんゾクッとしたのは、中東の短波放送とか黒人説教師の声の扇動的
な使いかたで、これはいま聞いても、いいなぁと思います。ホルガー・シューカイ
の「ペルシアン・ラブ」とか、スティーヴ・ライヒの「イッツ・ゴナ・レイン」、ジョン・
ケージの「ラジオ音楽」、マーク・スチュワート＋マフィアの「エルサレム」など、
ラジオ音源をカットアップした楽曲が好きな方には、お勧めです。

In keeping with the spirit of the original album, Brian and David
are offering for download all the multitracks on two of the songs.
Through signing up to the user license, and in line with Creative
Commons licenses, you are free to edit, remix, sample and
mutilate these tracks however you like.

上記のとおり、オリジナル・アルバムのコンセプトにしたがって、このアルバムの
楽曲の一部を「クリエィテイヴ・コモンズ」としてもうすぐギフトアップするそうなので、
リリースがはじまったら、ありがたくいただいて、何かに使ってみようと思ってます。

あと、ブルース・コナー（「クロスロード」をつくった作家）が編集した「Mea Culpa」
のビデオ・クリップもアップしてあります。これはおそらく昔の科学番組のストック・
フッテージをリミックスしたもので、80年代が冷戦時代だったことを思いださせて
くれる作品になってます。ほかにブルースコーナーは、このアルバムの一曲目の
「アメリカは待ってる」のビデオクリップもつくってて、それもなかなかよいのですが、
このサイトにはアップされてないようです（スチル画像はここでみることができます。


「我が罪 Mea Culpa」(1981年)
音楽：Ｄ・バーン＋Ｂ・イーノ
映像：ブルース・コナー
5分14秒 B&W