
こないだシアター・イメージフォーラムでやった
ゴダールの「愛の世紀」の講演原稿をもとに、
いま、そのWEB版を編集しているのですが、
ほかの仕事がいそがしすぎて、ちっとも前に
すすみません。いまようやく半分あたりまで
書いたところで、ハルトマンのこの曲がかかる
シーンについて書いてます。
↓
Karl Amadeus Hartmann: Funebre
Concerto funebre: Choral
このスローマーチのコラールにあわせて短いトラベリング・ショットがあり、
いったん画面が暗転したあと、映画館のシャッターがゆっくりとひらきはじめ、
そこにマフマルバフの映画「りんご」のポスターが現われるというシーンです。
「アワーミュージック」の講演でも話しましたが、ゴダールは本当に曲選びが
うまいです。しかも曲の一番いいところ、俗にいう「フック」の部分しか使わない。
ためしにこのアルバムを全部通してきいてみるとそれがよくわかると思います。
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[追記] ジャマイカあたりでは、DJのことを
「セレクター」(選曲屋)と呼びますが、まさに
ゴダールはそのセレクターだなと思います。
映画「リア王」での、このラスタマンみたいな
格好がやけによく似合っていたのもそれで納得。