
こないだ吉祥寺のバン屋でおひるを食べてたら、
となりのおばさんが独り言をいいながら、熱心に
絵馬(えま)に、なにか願いごとを書いてました。
まるで作家が本にサインするみたいに、次から
次に絵馬に何かを書いてました。みるみるうちに、
10枚くらいの絵馬ができあがり、「はぁぁ」っと、
嘆息をもらしながら、エマおばさんが云うことには、
「全人類がラ・ラ・ラ・ラ・ラだったら、こんなたくさん
絵馬もいらないのにねぇ、馬だってタイヘンだよ、これじゃ...」 ふむ、たしかに。。。
そう、ここは武蔵の国、吉祥寺。古来より吉祥天女、降りたちて、宝珠をかざすところ。
ひとは、この地を、吉祥寺と名づける。吉祥とは、人の世の幸(さきわい)のことなり、
人類のラ・ラ・ラ・ラ・ラのことなり。カタルニアの鳥たちはピースピースと啼くというが、
吉祥寺の馬はいかに。ラブ・アンド・ホース。