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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼博多ゾンターク系二〇加モブの想像
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イルコモンズ・トラベリング・アカデミー、ご来場ありがとうございました。

今回のアカデミーは「憲法記念日」の翌日で、会場は「博多どんたく」でにぎわう
須崎町でしたので、日柄方位にちなんで、「前衛詩としての第9条」と「リクレイム・
ザ・ストリート」のふたつだけは、あらかじめ上映するつもりでしたが、それ以外は、
いつもどおり何も決めずに会場にむかいました。そしたら、待ち合わせの場所で、
今回の主催者の小野さんが、博多名物「東雲堂の二〇加(にわか)せんぺい」と、
「傑作まんじゅう・名月堂の博多通りもん」をくださったので、「今日は、やっぱり、
これだな」と思って、それでレクチャーの内容が決まりました。

「通りもん」というのは、「どんたく」の時に、路上で太鼓をたたいて踊ったり、
山車のまわりで三味線をひいたりして、行列を盛り上げるお囃子の人たちのことで、
ニューオリンズの葬式の帰り道で行列をもりあげる「セカンドライン」のようなものです。

もともと「どんたく」というのは、人力のサウンドシステムによる「路上解放」の
デモンストレーションみたいなところもあるので、それにちなんで、まず03年の
渋谷の「サウンドデモ」と「T.C.D.C.」のヴィデオクリップを上映し、そのあとに
バーミンガムの「R.T.S.」やシアトルの「I.N.B.」のヴィデオクリップをみて、
文化人類学的に比較検討してみる、ということをやってみました。

一方「東雲堂の二〇加(にわか)せんぺい」は、「博多にわか」をやるときにかぶる
半面の「目かずら」(アイマスク)をかたどった煎餅です。「博多にわか」というのは、
博多の方言をつかったアドリブのショートコント・コメディで、即興で一瞬で終わる
ことから「博多にわか」("にわかじこみ"とかいうときのあの"にわか"です)と呼ば
れます。上の画像が、そのときにかぶる「にわか面」で、眉毛こそ下がってますが、
目は決して笑ってません。この目つきからも分かるように、もともと「博多にわか」は、
そのときどきの世情や世の中の風潮を題材にとり、ナンセンスとユーモアにくるめて
社会を辛辣に風刺し、マスクの匿名性とアクトの瞬間性にまもられて権力と政治を
批判するというタイプの民衆のコメディです。そこで、それにちなんで後半では、
いわゆる「テロ対策」を口実に都市の管理が強化され、R.T.S.やクリティカルマスの
ようなタイプのレジスタンスやアクトアップが封じ込まれてゆくなか、それに対応する
かたちで同時多発的に現れてきた世界のさまざまな「フラッシュ・モブ」をとりあげ、
ナンセンスとユーモアの奥にかくされた社会風刺と政治批判のメッセージを解読
するということをやってみました。参考上映したのはバンクーバーやモントルーの
「ピローファイト・クラブ」とポーランドのフラッシュモブ・イベントです。

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「フラッシュモブ」については、夏のイルコモンズ・アカデミーであらためてとりあげる
つもりですが、今回のトラベリング・アカデミーをきっかけに、「どんたく」と「博多にわか」
の風土と土地柄を活かした、福岡発の「フラッシュモブ」がはじまったりしたら、さぞや、
おもしろいだろうなぁ、と思いながら帰ってきました。
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by illcommonz | 2006-05-05 06:31
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