今日「アワーミュージック」の
DVDがリリースされます。
青山真治、阿部和重、中原昌也、菊地成孔、蓮実重彦、
浅田彰ほかの(あと
イルコモンズのも)テキストを収録した
全144頁のブックレットに、生フィルム+エディション・
ナンバーつきというコレクターズ・エディションです。
発売に先だって、こないだイルコモンズのところにも
1セット贈られてきました。イルコモンズがもらったのは、
アウト・オブ・エディションなので、ナンバーは、0000でした。
そして、中身や附録もさることながら、祖父江慎さんのアートワークがめざましく
よくできてました。特にブックレットの表紙がそうで、これまでは、ゴダールのものと
いうと、ヌーヴェルヴァーグ調の原色のデザインか、そうでなければ、ECM調の
単色デザインのものが多かったのですが、今回のは、そのどちらでもなくて、
ヌーヴェル・ヴァーグ以前のフランスのオールド・スクール・シネマを彷彿させる
エレガントなデザインになっていて、ホワイト・インクの乗せかたと打刻文字の
仕上がりはパーフェクトです。ゴダール・ファンのみならず、美装丁本好きの方にも
オススメの逸品です。
ちなみに、イルコモンズのところに贈られてきたセットについてた、
生フィルムは、配給会社の方が気を利かせて下さったのか、
「天国篇」の森のなかのカットでした。
それしても、この生フィルム、おそらくこれは担当の方が、
フィルム・カッターでパチンパチンと、3.000回以上カット
したんでしょうね。しかもちゃんとラミネート処理もしてあって、
どちらも手作業の仕事になるので、これはさぞかし大変な
仕事だったろうなと思いました。こういうのはシネフィルで
なければ、そして、なによりゴダールの映画が好きでなければ、できないことだと
思います。そういうゴダール映画への愛がつまった貴重なパッケージですので、
売り切れになる前に、どうぞお早めにお求めを。