![]() はじめに、ふた、ありき
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![]() YouTubeで「何が見れるか?」ではなく、また「何ができるか?」ですらなく、 (もうその段階はすぎてるし、YouTubeにできることはサイトに書いてある通り)、 いま地球の北半球の住民たちが、カルビーのかっぱえびせんみたいに、やめ られない・とまらない状態になってるYouTubeが、このままのかたちであと1年 つづいたら、「その後の世界」の表現文化はどう変わるだろうか、と、わくわく しながら思案中。おそらく世界は変わらないが、人の意識はかわる、というか、 もう見る側の意識は変わりはじめてる。音楽であれ映画であれアートであれ、 政治であれ何であれ、その世界を深く知るメディアとして、テレビがほとんど 機能してこなかったことに気づきはじめている。まさに「テレビを制するには 別のテレビを」であり、本当の「オルタネティヴ」とは、こういうものだと思う。 そして、いまや最短1秒から数分(最大50分)の、短いタイムスケールが ひとつの番組や作品のスタンダードタイムになり、パッケージ化されない ブツ切りの断片性と雑種性に対する耐性がつき、そこにはもうCMはない。 さすがに音楽や映像の作り手たちは、この変動に気づいてるみたいだけど、 現代美術家や出版業界はそれにちゃんと気がついてるいるだろうか。かつて、 民衆の氾濫でバスチーユの牢獄がこじあけられたように、著作権の牢獄に 風穴があけられる日は近いかも(上のYouTubeのトラフィック・データの 上昇カーブがそれを予言している)。 「世界の情報をすべてビジュアル・オーディオ化にして配信する」というのが たしかビル・ゲイツの夢だったが、マイクロソフトの独占的ビジネスとからんだ その夢が、まさかこんなふうに著作権を解放するようなかたちで起きるとは 予想してなかったはず。ともあれ、YouTube以前と以後では、表現物の 見方や作り方、その所有と共有の仕方、そして作品のタイムスケールや クオリティもYouTubeの規格に影響をうけたものにかわるはず。というのも、 かく云うイルコモンズがそうで、知らず知らずのうちにYouTubeにアップする ことを考えて、ムービーの時間をなるべく短くしたり、低解像度でも見栄えの するものにしようとしてることに、気がついたからです。これまでも、こういう データの共有はたくさんあったけど、やはり、誰でも・平等に・簡単にできる ということは、いいことだ。そして、この革命が小さなガレージからはじまった というところがいい。問題は、これがこのまま続くかどうかだけど、たとえ、 このまま続かなくても、リアルタイムで一度、こういう自由な空気にふれ、 「何だ、やってもいいんだ、やっても平気なんだ、そして、こういうのって、 いいなぁ...」と感じる体験をした人間と、そうでない人間とでは、これまでの 世界とはちがう「もうひとつのオルタネティヴな世界」をリアルに想像できる 想像力のはたらかせ方やその力がずいぶんちがってくるはず。はたして、 この先、YouTubeがどうなるかはわかりませんが、とりあえず、いまは、 この自由な空気を胸いっぱいにすいこんで、未来のために記憶しておく ことにします。未来といえば、ノストラダムスはインターネットの登場に ついて何か予言してたっけ。ひさしぶりに「諸世紀」を読んでみるか。。。 ------------------------------------------------------------ [追記] 2004年にリリースされた「EPIC 2014」は、2014年までの ネットの未来をかなりリアルに予言したものとして話題になりましたが、 2006年のYouTubeの登場とその流行は予測できなかったようで、 差分修正が必要になっちゃいましたね。
by illcommonz
| 2006-07-17 07:28
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