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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼サラエヴォを忘れたの?
d0017381_2027734.jpg「国連・オランダに賠償請求=
スレブレニツァ虐殺 遺族提訴へ」
「ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦末期の
1995年、東部スレブレニツァでセル
ビア人勢力に虐殺された約8000人の
イスラム系住民の遺族が、虐殺を傍観
したとして、国連とオランダ政府を相手
に、損害賠償請求訴訟を準備している。
国連を相手取ったこれほど大規模な
訴訟は異例だ。」(時事通信8月5日)

おそらくずっと以前から、準備は進められていたのでしょうが、いま、この時期に、
こうやって訴訟の意志が表明されたのは、レバノン空爆と無関係ではないような
気がします。上の画像は、ゴダールの「アワーミュージック」の「地獄篇」のおし
まいのほうにあったもので、今回のこのイスラム系住民遺族たちの訴訟には、
国連とオランダのみならず、いま、また、レバノンの空爆を傍観してる同時代の
世界全体に対して、「サラエヴォを忘れたの?」という問いかけがふくまれてる
ような気がしました。以下、ゴダールの「アワーミュージック」から該当部分の
サンプル映像と、「アザーミュージック講義」から若干の解説を載せておきます。
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『映画史』の第三部A面にあたる「絶対の貨幣」の最初のヴァージョンが編集
されていたのは、サラエヴォを最大の激戦地としたボスニア・ヘルツェゴビナ
紛争が最も激化していた時期(1992年~1995年)と重なります。それは、
セルビア系勢力による、クロアチア系住民とムスリム(=イスラム)系住民の
民族浄化の大虐殺が起きていた時期で、アウシュビッツ以後「最悪のもの」と
いわれた1995年の「スレブレニツアの大虐殺」のさなかに「絶対の貨幣」は
ロカルノ映画祭ではじめて公開されました。ヨーロッパ中の関心が集まる映画
祭で上映された「絶対の貨幣」の画面の奥からゴダールは「いまヨーロッパで
ある民族が虐殺されている」「我々の目の前で虐殺し、放火し、略奪し、父と母
の喉をかき切り…」とその血塗られた惨状を語り、「この小さな国の受難はいつ
終わるのか」とそう問いかけていますが、それはその当時まさしくリアルタイム
で続いていたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に言及していたわけです。(...)
特にシューマンのピアノ曲「子供の情景」をバックに、絵画のモンタージュで
綴られる子供たちの惨禍についてのシークエンスは、胸をかしむしられるほど
強烈な「何か」をつくりだしています。そして「いま・ここ」の場であるヨーロッパに
とって「よそ」であるサラエヴォで、いま起こっていることに対して「ヨーロッパは
連帯責任を負うのだ」とゴダールは断言し、そのことを「ヨーロッパ諸国の政府
に知らさなければならない」と映画の中からそう呼びかけました。『アワーミュー
ジック』で建築家のペクーが破壊されたサラエヴォの橋のたもとで口にしていた
「私が責任を持つ他者とは、ここではムスリムとクロアチア人だ」というのは、
この「あらゆる場所にしるしが…」でのゴダールのコール(呼びかけ)に対する
レスポンス(応答)、つまり作品を超えたコレスポンダンスになっていたわけで、
『アワーミュージック』にはそんな風に『映画史』の中に刻まれた現実の歴史の
しるしが痕跡をとどめ、そのときの叫びがエコーが響かせているわけです。
(以下、全文はこちらをどうぞ)
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そして、いま、また中東で、ある民族が空爆されている、この小さな国の受難は、
いつ終わるのか。いま、レバノンで起こっていることに対して、元・宗主国のフラ
ンスと、イスラエルの最大の支援国であるアメリカはもちろん当然のことながら、
それを傍観している、その他のすべての国の人間がひとしく人道的な連帯責任
を負うのだと、そう断言する映像作家や現代美術家はいないのだろうか。
[PR]
by illcommonz | 2006-08-06 20:47
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