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![]() アーティストのマザン・カバジュが、戦火の つづくベイルートで、「ウェブティファーダ」 (ウェブでのインティファーダ=民衆蜂起)と いうプロジェクトをはじめ、7月14日の空爆 開始の日以来ずっと、自分のブログにドロー イングをアップし続けるというアート・レジス タンスを続けています。現時点でもう150枚 近い作品がアップされ、ニュースや映像が 伝えきれない爆撃が人の心にもたらす傷と 精神的苦悩を描きだして見せてくれています。 mazen kerbaj's blog. beirut + free improvised music + comics + bombs + drawings ![]() レイモンド・ペティボンのそれに通じるような黒味の多い粗いタッチのドローイングに、 戦火の都市を生きるひとりのアーティストの目と耳がリアルタイムでとらえた戦火の もとでの人々の死に対する怖れや不安や嘆きのことばがストレートに書きこまれた、 このドローイングは、まさに「同時代の戦争画」です。マザンは、爆撃のつづく街を 生きのび、ドローイングを日々、ネットにアップし続けることが、自分たちを追い払い 殲滅しようとする攻撃者たちに対する最大の反撃であり、不服従的姿勢の表明で あり、そしてなによりそれが、アーティストにできる最大の抵抗であることを、いま、 この瞬間も、ネットを通じて、同時代の世界に示してくれています。 マザンが「ウェブティファーダ」を宣言した日のブログを訳したものを下記にアップ しますので、ぜひそれを読んで、そしてマザンが描いた抵抗のドローイングを見て みてください。一緒に、爆撃機の飛来音をサンプリングしたマザンの曲もアップしま すので、それを聴きながら見れば、いまレバノンで起きていることに対する想像力 もはたらきはじめるのではないかと思います。 ![]() duo franz hautzinger & mazen kerbaj "sahel al bekaa" (6min9sec MP3 7MB) ................................................................................................... 「ウェブティファーダよ、なすがままに進め」 親愛なるみんなへ この「ウェブティファーダ」というコンセプトには何か特別なメッセージが こめられてるように思うかもしれない(でも言っておくけど、この言葉は、 僕をしばるものではないからね)。みんなもよく知ってるはずだと思うけど、 僕の頭はすっかり混乱してしまって、ここ数日に起きたことを、きちんと 把握できてない。いったい何をすればいいのかも分からない。日ごろ、 何に対しても懐疑的なことで知られてる僕だけど、でも、このネットに つながってる世界中の人たちと何か一緒にやれるんじゃないかという 気がしてる。それが何かに異議を唱えるものかどうかは分からない。 普段の僕は署名をしたりしないし、そんなもの信じてもいない。それより 何かもっとましなことがあるはずだけど、それがなにかは分からない。 それはともかく、この「ウェブティファーダ」を実現させるのは、君たちだ。 僕はただひたすらアップを続け、この問題について何かいいアイデアが みつかるように、コメントのための場を提供してゆくつもりだ。僕はこの サイトが人に何かインスピレーションを与えるものとして使われることを 望んでいる。なにしろ、ここには大勢の人たちがつながってるからね。 僕はここにきてようやく多くの人たちが、レバノンというのはラクダにまた がった人たちが朝から晩まで飲み水を求めてさまよってる砂漠の国では ないのだ、ということを理解し始めてくれたような気がしている。これから 僕は自分がやるべきことをやり続けるので、どうか君たちも何かはじめて みてほしい。くそったれ、へこたれるもんかと、自分にできるところまで、 僕らは抵抗するつもりだ。 2006年8月5日 午前1時23分 ベイルートにて マザン ...................................................................................... [追記] 余計なお世話かもしれませんが、マザンは、元・OFF SITE系の人たち (宇波拓さん、中村としまるさん。大友良英さんも?)と交流があったので、もし、 どなたか連絡がつく方がいらしたら、マザンの消息といまやってるレジスタンスの ことを伝えてあげてください。余計なお世話ついでに、あともうひとつおせっかいな ことを云えば、こういうネットのプロジェクトにとっては、コメントとレスが生命線で、 それがあるかぎり、「まだ世界は自分たちのことを見捨ててない」とそう感じるもの なので、たとえ英語もフランス語もできなくても、ただ「Mazen!!」と名前を書きこむ (呼びかける)だけで十分何かが伝わると思います。誰なのかは分からなくても、 日本のような遠いところからも誰かが見てくれているということがわかると、それ だけでもずいぶん救われた気分になると思いますので、このレジスタンスに共感 する方がいらしたら、ぜひ。
by illcommonz
| 2006-08-11 05:32
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