![]() はじめに、ふた、ありき
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![]() 「日常生活のなかで抑圧したものが夢に出てくる」という有名な話があるが、あれは本当だと思う。ぶっつづけでデザインの仕事をした後にみる夢は、どことなく構図がヘンで、色調も狂っていて、字のまちがいとか、辻褄の合わないことがやたらと多い。もともとデザインというのは(とりわけモダニズムのデザインは)、世の中にどうしようもなく生まれてくる、まちがったかたちのものや、おかしな色のものを、かたっぱしから排除し、きれいさっぱり片付けてしまう残酷で非情な作業だ。夢におかしなものや変なものがたくさん出てくるのは、おそらくそのバチがあたってるのだと思う。因果応報である。ところで、昨日みたのは「戦場の夢」だった。見知らぬその街にある建物は、どれもこれも構図が変なのだが、それもそのはずで、空爆で破壊されつくされてしまっているので、そもそも構図というものが存在しないのだ。風景や景観が完全に破壊されてしまっていて、ここでは空の色までがおかしい。どこを向いても一面むらさき色の空で、マゼンタの量がおおすぎるのだ。この戦場は「アザー・ミュージック」のヴィデオににでてくるファタハの拠点の旧市街にどことなく似ているのだが、その土地の名前がどうしても思い出せない。あとで調べておこう。その廃墟のような街に、ひゅうぅぅうぅぅぅんという空気を切り裂く音がして、猛烈なスピードでミサイルが飛んでくる。ところが、なぜかそのミサイルが水平に飛んでくるのだ。水平に飛んでくるミサイルなんてきいたことないが、実際に飛んでくるのだから仕方がない。誰もそれに驚かないので、ここではそれがあたりまえなのだろう。一体どういう仕組みなのか分からないが、とにかくそのミサイルは、定規で線でひいたみたいに、まっすぐこちらに飛んでくる。弾道が放物曲線を描かないのだ。まっすぐな弾道はモダニストの夢だ。またしても「悪魔の発明」がなされたのだろう。とはいえ、ここにはもう破壊するものなど、なにひとつ残ってないので、ミサイルはビルの3階くらいの高さをひゅんひゅんとただ通り過ぎてゆくだけだ。たまに、木かなにかに命中するらしく、遠くのほうでミサイルが着弾し、どーんと破裂する音がする。もし、なにも命中するものがなかったら、このミサイルは一体どこまで飛んでゆくのだろうと思った。ふと気がつくと、小さな人形が地面の上に倒れていて、そのそばにこどもが落ちていた。この表現は適切ではないが、どうみてもそんな風にしか見えなかった。その子どもには外傷らしきものがどこにも見あたらないが、しかし確実に、まちがいなく死んでいた。うつぶせになっているので顔はみえない。かたや人形のほうはまっくろ焦げになってるのに、まるでそれに気づかないように笑ってた。そこへ黒い服を着た老婆が通りかかり、こどもの手と足をとってポーズをつけてやり、またそのままどこかへ歩いていった。そのポーズのおかげで、その子どもは行き倒れて野垂れ死にした人のようになった。いかにもニュースや報道写真むきの構図だ。何度も戦争を生きぬいてきた老婆はたくましい。そういえば、あの老婆は人形にはまったく見むきもしなかった。人形は人間のイメージでしかなく、実物とイメージを混同したりしないのだ。そのあいだにも、ミサイルがひゅんひゅんと飛んでくる。そのたびに突風が起こり、砂ぼこりが舞う。砂ぼこりが渦をまくので、どうやらミサイルは回転しながら飛んでくるらしい。しばらくしてサイレンが鳴りはじめた。するとそれを合図にミサイルがやめ、それきりぱったりと飛んでこなくなった。話があべこべのような気がするが、とにかくミサイルが停止した。砂ぼこりがおさまると、むらさき色の空がまた気になりだした。この空の色は補正が必要だ。すると急にパッと空の色が変わり、ただしい空の色になった。セルリアンブルーの空だ。そこではじめて半透明のツールボックスが宙にうかんでいるのに気づいた。どうやらこの世界は編集できるらしい。その瞬間、パソコンのモニターを通して戦場をみている自分に意識がセット・バックした。木造の古い家でなにか宿題のようなものをやってるようだ。庭ではセミが鳴いていて、縁側の廊下を紺色の服を着た祖母が花瓶を持って通りすぎていくのが見えた、が、祖母はもう20年以上も前に亡くなっているので、インターネットのある世界に祖母がいるのはどうも変だ...と思っていたら、突然、祖母が消えてパソコン画面の上のアイコンになった。しかも球体の3Dアイコンで、マウスオーバーするとイルカがでてくる。「イコンとアイコンを一緒にするな、ばかウィンドウズ!」と怒った拍子に目がさめた。ついさっきまでミサイルがとびかう「戦場にいた」のに、それがいまはこうやって何事もなく、家で寝ているのが、なんだか妙に不思議に思えた。生きてるのがなんだか不思議な気がしたので、もうすこし寝て、起きたら、この歌をきいてみようと思い、水を一杯飲んでから、また寝た。(速記者:イルコモンズ) [補記] これは夢の話なので支離滅裂ですが、なにしろ夢なのでそのへんは仕方ありません。なおしたいところはたくさんありますが、今回は編集ぬきで、夢でみたまま、夢のなかで思ったまま(夢のなかでも理屈っぽいなぁ)、目がさめて書きとったままにしておきました。で、いままたこの歌をきいてたら、ふと「海にいきたいなぁ」と思いました。考えてみれば、東京に来てからまだ一度も海をみたことがないことに気づきました。太郎の壁画がある汐留には、海があるんでしたっけ?
by illcommonz
| 2006-08-25 18:30
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