ジョエル・ベイカンとその仲間たちが映画「ザ・コーポレーション」のなかで見事に
診断してみせてくれたように「企業とはサイコパスである」。いっぽう、つい先ごろ、
R&Iがくだした判定が正しく、本当に東大がトリプルAクラスのとびきりの企業だ
としたら、それはかなり危険である。すなわちそれは、東大がトリプルAクラスの
ぶちキれたサイコパスである(になる)可能性があるからだ。そしてサイコといえば、
やはり「サスペンスの神さま」のこの人に語ってもらうのが一番だと思いましたので、
特別に解説をおねがいしました。昭和生まれの方は、熊倉一雄の声を思い浮かべ
ながらご覧下さい。

よろしい、それでは、解説いたしましょう。よいですかな、サイコパスというのは、
まず、極端に自己中心的で、慢性的な嘘つきであり、後悔や罪悪感が無く、冷淡で
共感がない。それに加えて、自分の行動に責任が取れません。さらには、他人への
思いやりがなく、人間関係を維持できず、他人への配慮に無関心で、利益のために
嘘を続け、罪の意識がなく、社会規範や法に従えない、そういうような存在のことで
あります。この私が撮った映画にもよくそういう人物が登場してまいりますので、
ぜひ一度、映画館でごらんください。(アルフレッド・ヒッチコック)
ということで、日本一の大学をそんなサイコパスにしてよいものだろうか。まったく
余計なお世話かも知れないが、東大がやれば、他の大学もきっとそれに続こうと
するだろう。そうなったらどうなるだろう。イルコモンズ・アカデミーでそれを想像して
みよう、そして戦慄してみよう。そうすれば、こわくて、もう大学のトイレにはいけなく
なるはずだ。今回のアカデミー会場がある東大工学部は、すでにスターバックスと
サブウェイに包囲されている。クラスター戦はもうはじまっている。いずれ学食に
ドナルドとカーネル・サンダースもやってくるだろう。生協がウォールマートにかわり、
学校指定の体操服はGAPに、運動靴はNIKEになるだろう。そして大学の門には
セキュリティ・ゲートがもうけられ、SUICAのかわいいペンギンのついたカードや
ドコモのお財布携帯がなければ入講できなくなるだろう。こんなおそろしい話が
あるだろうか。サイコパスなキャンパスの出現である。そう、イルコモンズには
見えるのだ。東大の赤門の上に資本主義の鬼と魔物たちが棲みつき、安田講堂の
大時計の裏側から、怪人が夜な夜なグローバリズムのオペラを奏でているのが。
時は金なり、消費はたのしく、学なりがたし♪ (つづく)