
イルコモンズが勝手に選ぶ今年の優秀雑誌特集号は、
去年にひきつづき「アイデア」誌のこの特集号に決定。
「アイデア」2006年11月号 319号
特大号=大竹伸朗「カット+ペースト」
雑誌の特集号をこえて、これはもう「アーティスト・ブック」
といってもいいくらいのスバラシイ出来ばえ。こういうのは、
一朝一夕にできるものではなく、過去何年間にもわたる
同誌と作家の様々な紙の実験がなければできないもので、
その集大成といってよいと思う。いったい何種類の用紙と
インクが使われているのだろうか。印刷物好きはそれだけでもうクラクラするはず。
「文句なし、まいった、ごめん」である。そのうえさらに都築さんの連載がまたよくて、
どこからどうみても、この号にあてこんだとしか思えない「切り抜かれた極楽~
94歳の現役スクラッパー」は絶品。みごとなインターテクスチュアリテ(テキストが
相互にからみあうこと)である。「BT」もMOTもあいかわらず招待券をくれないし、
「全景」展についてはそのスジのプロの書き手が書くだろうから、イルコモンズは、
この雑誌をみて原稿を書くことにしました。「BT」に「アイデア」のことを書くのは、
いささか殺生かもしれないけど、まぁ、インター・マガジナリテということで、ひとつ
勘弁を。それにインターなのは、なにも雑誌だけでなく、「全景」開期中に、ベイス
ギャラリーとNADIFFでも別の展示をやってるし、別府と直島でもやってる。
このインターエキジビョナリテもすごい。どうかしてる。この展示のサイクロンに
のみこまれたら、まともにものが書けなくなりそうなので、今回は家で静かに
「アイデア」をめくりながら、何か書くことにします。(あぁぁ、また展示を観ないで
書くのか、、たのむから入場券おくって。。財布おとして、アカデミーで散財して、
月末まで赤貧なんだから、、、、)
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[追記] やっとこさ、「BT」が、チケットを2枚手配してくれることになりました。