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「史上最高164億円で売却か=ポロックの絵画」
日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、絵の具を
直接キャンバスに滴らせる「ドリッピング」の手法
で知られる米国の抽象表現主義画家ジャクソン・
ポロック(1912-56)の絵画「No.5、1948」が
約1億40000万ドル(約164億円)で売却された
と報じた。関係者の話として伝えたもので、確認
されれば、絵画作品としては史上最高値となる。
ここ数年NYのアート・マーケットがバブル・エコノミーだという話は聴いてたけど、これほど
とは驚いた。晩年はアルコール依存症で、最後は自動車事故で命をドロップしたポロック。
生きてるあいだに、もうすこしよくしてあげてればよかったのにとそう思わずにいられない。
「絵は画家が死んでから売れる」というのが絵画の宿命とはいえ、、、市場は非情だ。
自分のからだをロープでしばり、キャンパスの上に身をなげだして、絵の具をぶちまけた
ポロックの姿がどうにも痛々しい。こういうとき、ヴォネガットなら、きっとこう云うんだろうな。
「.....そういうものだ」。有史以来ずっとくり返されてきた画家たちの不遇の生涯を思うと、
「人類は本当にアートを愛しているのか?」と疑いたくなる。
ということで、みなさん、どうか、生きてる画家を大切に。そんな今日は、文化の日。