つまり、食べ終わったあと、
こういう図があたまに浮かんだ。
栄養価のことや、幼児期の子供
への体験記憶の刷りこみ、そして、
味覚破壊なんかも勿論だけど、
それよりも、もっと気になるのは、
身体文化としての"食事作法"の
破壊と"食卓のエチカ(倫理)"の
喪失、ひとことでいえば、あれだ、
「ハビトゥス=文化的躾(しつけ)」
の破壊と喪失、それが気になる。
【解説】 「ハビトゥスとは、持続性をもち移調が可能な心的諸傾向のシステムであり、
構造化する構造として、つまり実践と表象の生産・組織化の原理として機能する
素性をもった構造化された構造である」(ピエール・ブルデュー)
【補説】 「しつけ」という字はどう書くの?こう書いてこう書いてこう書くの♪
すなわちそれは、「身」に「美」と綴る。メガマックが破壊しているのは、それだ。
モースやブルデューを講じる大学の文化人類学者やカルスタ学者たちは、
どう思っているのだろう。こういうのを大学で講義したらよいのに、と思う。
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[追記1] 「歴史の破壊、未来の略奪」(J・アタリ)と、そんな気もする。こういう人類の
生活文化とそのメンタル・エンバイロメントを破壊する、この「あたらしい植民地主義」
を文明論の観点から批判し、発言する社会科学者がいないのが、謎。もしかすると、
もうすでにマックを食べすぎて、あたまが★★★★★になったか?
[追記2] 「こどもをどう扱うかが、その社会がどんな社会かを判断する基準の
ひとつになるのです。」(ディアス&リートヴェーク「デヴォーショナリア」より)