【文化人類学解放講座用・教材】
イルコモンズ編「ウィリアム・バロウズ 感謝祭1986年11月28日」
(ガス・ヴァン・サント監督 1991年) *日本語字幕版+「電子革命」
今日の「文化人類学解放講座」は「文化人類学者になりそこねた作家たち」の後篇です。
今回は、前回の岡本太郎、J-L・ゴダールにつづき、ウィリアム・S・バロウズやカート・
ヴォネガットをとりあげ、文化人類学の原点としての「西欧文明批判」と「人道主義」、
さらに初期の文化人類学が持っていた「アヴァンギャルドな知性」と「実験への意志」に
ついて検証し、岡本太郎、ゴダール、バロウズ、ヴォネガットに共通するテーマである
二〇世紀の戦争や虐殺、原爆、人種差別などに対する、それぞれの批評的言説や
表現をみてゆきます。そして、"なりそこね"や"なりすまし"といった周縁的な存在の
うちにこそ、その本体の最もベーシックでコアな部分が反復的に回帰してくるという
現象について学びます。
[配布資料]
「文化人類学者になりそこねた作家、カート・ヴォネガット、文化人類学について語る」