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![]() 現代詩、現代演劇と、ジャンルを問わず、「現代」とつく ものはたいてい好きなイルコモンズですが、以前、この ブログに書いた作文「たたかうごはんと抵抗食とKCDC」 が、雑誌「現代農業」に掲載されました。 イルコモンズ「たたかうごはん」 「農的共生社会~自治と自給で「格差」を超える」 『現代農業』2007年5月増刊 はじめは書き下ろし原稿を頼まれたのですが、展覧会の仕事や高円寺一揆などで、 ゆっくり机に座って作文をしてる時間がなかったので、「イルコモンズ名義で書いた ものにはコピーライトというものがないので、好きなように書きなおして使って下さい」 と編集部の方に逆依頼して出来たのが、この原稿です。 ちなみに、この号のイルコモンズの原稿の前に「素人の乱」についての記事があり、 うしろに「抵抗食の会(仮)」の原稿が掲載されていて、いずれも一読の価値ありです。 ▼「勝ち組・負け組」ってセンスがずれてる! 貧乏でも楽しく遊べる街を自治とリサイクルでつくる 「高円寺一揆・素人の乱」が始まった!(文=おおいまちこ) ▼「D.I.Y. Food Activism―EAT, RESIST, EXIST いつでも、どこでも、だれにでもできる「抵抗食の会(仮)」」(文=抵抗食の会(仮) ) あと、編集部の「消費者を当事者に変える半商品」という記事と「弁当の日」の記事も おもしろかったので、こちらもぜひどうぞ。(以下、特におもしろかった部分を引用)。 .......................................................................................... ▼「半商品」 「私はこれからは、農業にかぎらず、どんな分野でも、商品を半商品に変えていく関係 づくりをしていった方が面白いと思っています。そのことによって、暴力的な力を持って いる今日の市場経済を、内部から空洞化させるていくことができたら、私たちは今日の 市場経済の支配から大分自由になることができるでしょう」(内山節) 「半商品とは、商品として流通はしているが、それをつくる過程や生産者と消費者との 関係には経済合理主義が必ずしも貫徹してない商品のこと」(渡植彦太郎) .......................................................................................... ▼「弁当をつくる」 竹下和夫 「食事をつくることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人は優しい人です。 手順よくできた人は、給料をもらえる仕事についたときにも、仕事の段取りのいい 人です。食材がそろわなかったり、調理を失敗したりしたときに献立の変更が できた人は、工夫できる人です。友だちや家族の調理のようすをみて、技を ひとつでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。微かな味の違いに調味料や隠し味を 見抜いた人は自分の完成を磨ける人です。旬の野菜や魚の、色彩、香り、触感、 味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。一粒の米、一個のハクサイ、一本の ダイコンの中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。スーパーの棚に 並んだ食材の値段や賞味期限や原材料や産地を確認できた人は、賢い人です。 食材が弁当箱に収まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、 想像力のある人です。自分の弁当を「おいしい」と感じ、「嬉しい」と思った人は、 幸せな人生が送れる人です。シャケの切り身に、生きていた姿を想像して、 「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。登下校の道すがら、稲や野菜が 育ってゆくのを嬉しく感じた人は、慈しむ心のある人です。「あるものでつくる」 「できたものを食べる」ことができた人は、たくましい人です。「弁当の日」で 仲間がふえた人、友だちを見直した人は、人とともに生きていける人です。 調理をしながら、トイレやパックのゴミの多さに驚いた人は、社会をよくして いける人です。中国野菜の値段の安さを不思議に思った人は、世界をよく していける人です。家族が手伝ってくれそうになるのを断れた人は、独り立ち していく力のある人です。「いただきます」「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の 気持ちを忘れない人です。家族がそろって食事をすることを楽しいと感じた人は、 家族の愛に包まれた人です。」(「滝宮小学校卒業文集」より) ------------------------------------------------------------------ [追記] 「半商品」もさることながら、「半著作」や「半作品」「半作者」のようなものの アイデアやヴィジョンを提示してゆけるものが、これからの「前衛」や「現代」と呼ば れるものになってゆくような気がします。少なくとも、今さらグローバルな市場経済に 身売りしていったり、作品や著作を「ヒット商品」として流通させてゆくのは、ちっとも 現代的でもなければ、先端的でもないと思います。それよりも、「今日の経済合理 主義」の調子を狂わせるようなもの、つまりは「贈与」をふくんだ「半商品」とか、 「祭り」をふくんだ「半市場」とか、そういう「半営為的なもの」に未来を感じます。
by illcommonz
| 2007-05-09 11:39
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