
▼日本核保有の可能性も
中国の「軍事冒険主義」を警戒-石原都知事
訪米中の東京都の石原慎太郎知事は17日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで講演し、尖閣諸島有事などの際に「米国がどれだけ日本の防衛に責任を持つかは極めて疑問だ」と警告、「だめならだめで、日本は自分で自分を守る努力をする。米国が懸念する核保有につながるかもしれない」と述べた。同知事はこの中で、2010年の上海万博まで中国経済は「持たない」と予測し、「独裁政権は経済が破綻し社会が混乱した時、必ず軍事的冒険主義に出てくる」と指摘。その上で、中国が尖閣諸島などで軍事行動を起こした際、米国が日本の防衛を肩代わりする見通しは極めて低いと語った。石原知事はこのほか、米中間で全面戦争が起きた場合、「7000万人を殺してはばからない人(毛沢東主席)を国父と仰いでいる共産主義政権に米国は対抗できない」と主張。また、「日本は決して(米自治領の)プエルトリコのような存在ではないと日米両国民が認識し直す必要がある」と述べ、対等な日米関係構築の必要性を強調した。(時事通信社 5月18日)

被爆の歴史のある国の政治家が、
核兵器の保有を外交のかけひきや
恫喝の道具に使うのはどうかと思う。
そんな政治家が、よくもまぁ、この壁画
(岡本太郎「明日の神話」)の前に立て
たものだ。芸術に対する不見識にも
ほどがある。しかもこの絵はいま東京
都現代美術館にある。豚に真珠である。
原爆の愚かさと脅威をのりこえる「生の爆発」を絵に描きだしてみせた芸術と、
原爆の愚かさと脅威をそのまま利用する愚劣な政治は、まさに対極にある。
そういう意味で、この写真は、対極主義的な構図はなしているが、そこには
なんの感動もなければ驚きもない。ただ呆れるだけである。
こないだの選挙で、この都知事に投票した東京都民の人たちは、核兵器の
保有をちらつかせる脅迫政治について、どう思っているのだろうか。