
「芸術家は恒常的な時間の欠乏状態のなかで窒息しなければならない」(岡本太郎)
最近、その意味がわかってきた。書いて、描いて、彫って、論じて、演奏して、
演じて、遊んで、暴れて、と、よくいわれるような「マルチ・アーティスト」として
ではなく、人間本来の「トータルな生活」として、なんでも自分で全部、D.I.Yで
やろうとしたら、そりゃ、時間はいくらあってもたりない。テレビなんかみてる
時間はない、なんて思いながら、次回の「文化人類学解放講座」のために、
岡本太郎の講演をサンプリング+リミックスした「岡本太郎民族学講義」を
編集中。民族学の父にして、社会主義運動のアクティヴィストでもあった
マルセル・モースへの師事の話からはじまって、反-社会分業論と芸術の
商品化(資本化)に反対する立場の表明、そしてパブリックアートの価値など
の話を経て、「いまの世界の状況と"人間の運命全体"のことを考えれば、
「幸せだ」などとは誰も云えないはずだ」という熱い芸術人類学的講義。
映像もつけたいけど、まにあうか。。。
ほかに、日曜のワークショップの準備と、学会発表の映像編集、連載の執筆、
トラベリング・アカデミーの準備、そしてプライマル・アカデミーの立ち上げ計画、
さらに「高円寺一揆」本の原稿書きなんかもあって、手が何本あっても足りない。