「数の横暴」批判に反論=中川自民幹事長
自民党の中川秀直幹事長は30日午後、
奈良市で講演し、社会保険庁改革関連法など
一連の重要法案成立について、「いずれも
衆院より参院の方が長い時間をかけて審議
した。数の横暴ということはあたらない」と
述べた。また、参院選に関して「自民党が
負ければ国政は混乱し、経済は大失速する。
小泉改革で我慢してきたものがまったく
無になる」と強調した(時事通信社 6月30日)

【反論1】
「民主政治は専制政体と変わらない。なぜなら、民主政治とは、
全員がひとりの意志を無視し、時にはこれに逆らって議決し得る、
という全員ならぬ全員が、議決し得る執行権を認めるからである。
イマニュエル・カント「永久平和のために」
【反論2】
「多数決民主主義は、その起源において、本質的に軍事制度で
あった。だから、これのみが「民主主義」と呼びうる制度であると
いう視点は、西洋史学的な偏見でしかない」
デイヴィッド・グレーバー「アナーキスト人類学のための断章」
国政が混乱して結構。小泉改革が無になっても結構。そんなのちっとも怖くない。
兎にも角にも、「自民・公明両党の賛成多数で可決・成立」というニュースには、
もううんざりなのである。