今日は婚礼だ。
お代は無用。
おかわり自由。
遠慮などいらんよ。
こどももおとなも
腹の底がぬけるまで、
存分にたべてってくれ。
「ブリューゲル自身の出身が農民のように言われていましたが、近年の調査で 都会のインテリであったらしいことが判ってきました。しかし、彼自身は農民の生活に何故か心ひかれるものがあったのでしょう、お祭りや農民の結婚式があるという噂を聞くと、もうじっとしてはいられなくて、友達と一緒に農夫の姿に変装してもぐりこみ、まるで親戚のように振る舞って贈り物を渡したりしながら、飲んだり食べたり踊ったりしている人々を眺めて楽しんでいた、という記録が残されています」
[上] ピーテル・ブリューゲル(父) 「農民の結婚式」1568年 ウィーン美術史美術館蔵
[下] ピーテル・ブリューゲル(子) 「農民の結婚式」1630年 東京富士美術館蔵
「フランドルの画家。ブリュッセルに生まれ、アントワープで活動した。ピーテル・ブリューゲル(父)の長子で、父親の作品を数多くコピーしたことで知られる。本人の作風は必ずしも明確ではないが、コニンクスローのもとで学んだと言われている」
どれもこれも、どちらも、おおらかでいい。