非常勤の講義が終わったあと、大学の衛星テレビで、ミャンマーのニュースをみた。
軍兵による武力弾圧がはじまる前のデモの映像。立ちあがった僧侶たちの行進と、
それに拍手を送る人たち、道に額づく人たち、勇気をふるって一緒に歩き始める人たち。
雨のなかでの行進。「ガンジーたちの「塩の行進」も、はじまりはこんなふうだったの
だろうか、、、」と思いながら見る。それはプラカードもコールもない静かなデモだが、
軍事政権下では「命がけのデモ」だ。人びとの表情にもそれが表れている。だから、
みんな背筋がピンと伸びている。覚悟をきめた人間の顔とすがただ。それに対し、
軍政がふるった暴力が、これを文字どおりの意味での「命がけのデモ」にし、この
「オレンジ色の革命」を流血の血で染めた。「こら、ばか、なにするんだ、ばか」と
つい口にでた。(つづく)
[関連記事]
▼「ビルマ軍政はなぜ僧侶のデモを恐れるのか 非暴力の闘いに国民の支持」
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200709221729586
(「日刊ベリタ」2007年09月22日)
[関連サイト] 軍政府はネットを遮断したそうだが、世界はちゃんとみている)
▼「Democratic Voice of Burma」
http://www.dvb.no/