はじめに、ふた、ありき
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(先週の)土曜はインフォツアーでドイツから来日した
←このDISSENT!の二人を歓迎するパーティに参加。 この日のパーティについては、RLLのレポートがある ので、以下、それから抜粋。 「彼らDISSENTの広報班というかインフォメーション担当で、なんと30ヶ国!!!! も巡り歩いて、アンチG8の抵抗運動についてのレクチャーを開いているのだ。その講習会の数は400回にも及ぶ。僕が不思議に思って質問したのだが、彼らがそうやって動き回る旅費や生活費はどうやって出ているのだろう、と、聞くと、「こうやってタダでビールを飲ませてもらっているように、カンパで寝泊まりするところや、食事をわけてもらい、あとはアンチG8のさまざまなグッヅをを売っている」とのこと。そしてドイツに帰ると翻訳や土方!!のバイトを何ヶ月かしてお金を貯めているのだそうだ。すごい!!! この日はあちこちのイベントで出会う、いつもの顔なじみがポエトリーに満杯で、抵抗食の会のドネーションでテイクフリーになるベジ食も本当においしかった。タコヤキを食べ損ねたのが残念!! その場でシルクスクリーンの機械を使ってアンチG8のTシャツを作ったり、いくつもの小さな交流の輪があちこちにできて、かなり久しぶりに会う面子にもばったり、会話に花が咲いた咲いた。」 あれは、正確には「タコヤキ」ではなく、「タコヌキ」の「コンニャク焼き」だったのだが、 うん、あれは、おいしかった。 イルコモンズも、 7年ぶりとか3年ぶりに 顔を合わせた人たちが いたが、こういう場に 来る人たちはそれぞれ 行動が活発なので、 だいたい元気である。 というか、年齢不詳で ある。よく「運動は体に よいというが、それは 本当だな」と思った。 またこの日は若い人も 多かった(いいことだ)。 以下、再び、抜粋。 「まず最初に、ジェイスンがドイツのアンチG8の抵抗運動の映像を見せながら「毎回この映像を見るたびに、人々は大興奮する。だからこれはライオットポルノ(暴動ポルノ)って呼ばれてるんだ」って。みんな爆笑!!そう、暴動や運動、抵抗や創造で一番楽しいのはそれを準備する妄想の瞬間。いくつものイメージを見ながら、あれやこれ、それやこれ、と、さまざまな運動のスタイルをカットアップし、組み合わせようと、自然にみんな話し始めている。妄想がいくつも浮かび上がり、ちっぽけな手を伸ばし、はじけ、その飛まつが絡まりあう。」 「みんなが一番見たがり、見ると興奮する」というところからその名がついたとされる、この「ライオット・ポルノ」という呼び名は一種のジョークなのだが、本家本元「インフォショップ」のサイトに、この呼び名の妥当性についてまじめに論じた、おもしろいエントリーがあるので紹介。 ▼The Linguistics of "Riot Porn" By Warcry I'm not sure the word "porn" is appropriate to describe the ideo/document of a riot. I am told it is because people tend to "fetishize" and "get off" in a vicarious mediated way on the excitement of others. Riot and porno however, are not the same thing. In porno you watch people have sex vicariously and perhaps have your own mediated sexual response. Sad isn't it? I think that is where the comparison ends. Most people go to action/adventure/romance films to live vicariously, and have a mediated emotional experience. Video footage of riots may be a cinematic and mediated experience like other films, but that is the nature of the technology. We tolerate it, because the spirit of the Riot itself is what counts most, be it a mediated experience. (中略) Riots on the other hand are the liberation of desire, and not a Capitalist product. They can be, considered a reaction to Capitalism maybe. Thus riots are healthy, unlike porno. Besides, porno is different from riots cause jerking off what the Left is known for, whereas Riots thankfully, are different, they are the celebration of non-repressed desire. If you are going to bother using language, try to be accurate in the meaning you create. "Riot porn" are two words with separate meanings and combining those two meanings doesn't make sense to me. Having said that, I got some killer stuff from Greece. I'm going to pull out the good shots and make a tiny film and put it on the internet. I think to put Buddy Holly's "It’s so easy to fall in love" on the soundtrack. It's not riot porn. It’s avante garde cinema verite!!! 時間がないので訳さないが、資本主義との関係から「ライオットポルノ」と「ポルノ」の相違点を明確にしてゆく分析はおもしろいし、ライトット映像は「前衛的な「シネマ・ヴェリテ」(*民族誌映像作家ジャン・ルーシュの造語)である」という結論も、なかなかうなづけるところがある。 さらにRLLレポートからの抜粋はつづく。 「それにしてもやはり最も重要な問題は暴力の問題なんだなっとつくづく思った。暴力。暴力的な抵抗運動と非暴力なそれをどう区別し、また、時と場合によって使い分けるか?そういった質問があり、ジェイスンは「権力による構成的な暴力に対抗するための暴力と、物に対する暴力はドイツである程度認められている」と語った。しかし、大企業の銀行、ファーストフード店を警察が警備し、小規模で何の罪も無い個人商店がデモ隊によって破壊されたり、労働者の車が燃やされたりと、弱者への暴力が生まれているのも事実で、ジェイソンは「警察のスパイが煽動している」と言った。過去の日本の公安警察の動きを知っていれば、これは十分ありえることだ。行き過ぎた暴力ではなく、知恵と笑いの非暴力の魅力も、見逃してはならない。」 その質問をしたのはイルコモンズで、以前イルコモンズ・アカデミーでブラックブロックの映像を上映したとき、「投石やショーウインドーの破壊などの行為は「非暴力抵抗」の原則に反するのではないか」という質問を受けたことがあって、たしかに「暴力」と「破壊」の区別は重要なので、そのへんをどんなふうに説明するのか聞いてみた。もっともこれについては、ソレルスが区別してみせたような、武装した権力による「上からの抑圧としての暴力」とそれに対抗する非武装の民衆による「下からの反撃としての暴力」という理論化がすでにあり(ほかには「ショーウインドーの呪いを解く」という理論もある)、ジェイソンの回答もそのラインに沿ったものだった。 この晩は、これ以外に、親子で参加する「キッズ・ブロック」(←最前列で見ていた、ちびこもんず、大よろこびする)や「レヴェル・クラウン・アーミー」(ちびこもんず、またまた大よろこびする)なんかの話もあっておもしろかった。 ちびこもんずが身に着けてる DISSENT!のパッチには、 こう書いてある。 「ぼくらは、君たちには 想像もつかないくらい 手ごわいぞ」 あと、感心したのは、99年のシアトルから07年のロストックまでの一連のグローバル・ジャスティス・アクト(プラハ、ワシントン、ジェノヴァ、ダヴォス、ペテルスブルクなど)の映像を編集したDVD("MEDIA+TOOLS Vol.1.2")があったことで、このDVDには映像だけでなく、インフォポスターやフライヤーの版下データ(pdf)、プレゼン用のスライドショー・データ、G8の実態についての詳細レポートなんかがディスク容量ギリギリまで収録されていて、ものすごく便利。こういうメディアツールををちきんとつくるところがジャーマン・アナーキスト気質だなと思った。いいものを見せてもらった、これはぜひ見習いたい。
by illcommonz
| 2007-10-14 01:04
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