はじめに、ふた、ありき
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いま想像をめぐらせてるのは、
ドラムサークルとスポーク会議 のテクニックとノウハウを合体 させたオルタナティヴな「合意 形成」のしくみ。まずは、ドラム サークルを通じて合意可能な リズムづくりのコツを身につけ、 それをスポーク会議に転用す る。スポーク会議のようにドラ ムをたたき、ドラムサークルの ように会議をたのしむ。両者に 共通するのは、他人の声と音 に耳をすませるのが大事だと いうことと、ファシリテイターが いること。そしてハンドサイン。 [追記] これにさらに「COBRA」のゲリラ・システムをまぜると、おもしろいかもしれない。 今晩、高円寺で「うさぎ!」の会議があるので、さっそくためしてみよう。 「人類の歴史のなかで、平等主義的な社会のほとんどが、集団での決定を、さまざまなかたちの「合意形成(consensus decision making)」の方法でおこなってきた。名前をあげれば、アフリカ、オセアニア、ラテンアメリカ、南アジア、東南アジアの共同体が、今日でも合意形成による集団での決定をおこなっている。そこで多数決がもちいられることはほとんどない。このことにはシンプルな理由がある。顔見知りからなる共同体では、「決定に従わない人たちをどうやって説得するか」ということに頭を悩ませるよりも、「そのメンバーの多くが望んでいるのはなんなのか」を明らかにしてゆく方がずっと簡単だからである。人びとを多数決に従わせることができない場合、票決をとることは最も避けるべき手段である。投票は、屈服やうらみ、憎悪をうみ、最後には共同体の破壊をまねく。多数決がはじめえ一般的となったのがギリシャ・ローマという本質的に軍事的な文脈においてであったということは示唆的だ。1970年代のはじめにまず、ラディカルなクエーカー教徒たちが合意形成のトレーニングを提供してくれた。それは1970年代の終わりから1980年代のはじめにかけての反核運動で直接行動を行おうとするグループ結成のカギとなる重要な役目を果たした。このときはじめてアメリカで、形式のある合意形成、アフィニティーグループ、スポークス会議など、いまではおなじみのツールのすべてがそろった。合意形成による意思決定はこの10年間で世界中にひろまった。ヨーロッパの直接行動をめざすグループは少なくとも2001年のプラハでのIMF抗議行動いらし、アメリカ式の意思決定のプロセスを採用するようになった」。(ディヴィッド・グレーバー「合意形成の歴史」) 「集団での意思決定を、合意形成によって行う理由のひとつは、合意形成という方法がわたしたち自身、もっともよく経験してるものだからだ。もし君が友だちと「どの映画を観にいくか」とか「ボウリングにいこうかどうか」とか「ピザになにをのせるか」を決めるときに投票をやったりすることはたぶんないだろうし、リーダーを決めてリーダーの決定にみんなが従うということもないだろう。これらの場面で、たいていの人たちは「インフォーマルな合意形成」という方法を使っている。云い方をかえれば、私たちのほとんどは仕事以外の時間の多くを、インフォーマルな、もしくは、日常的な「合意形成」によって決めることで暮らしている。実際のところ、人びとが集まって何かをしようとするとき、合意形成はおのずとものごとを決める方法となる。その理由は4つある。つまり「合意形成は人びとが集まって何かをするときにいちばん簡単な方法であることが多いから」「合意形成の方法がうまくいくと、グループのメンバーはそれぞれの専門技術や知識、エネルギーを活かすことができるから」「合意形成という方法は「自発的に集まった人びとはそのメンバーに何かを強制することはできない」という認識があるから」そして「合意形成の利点は「人びとがあるものごとに深く参加している時にものごとがうまくいく」ということだけでなく、合意形成は包摂と協力をはぐくむ方法でもあるため、人びとのものごとへの参加をより強いものにするから」である。これがアソシエーションやネットワークにとって特に有効であるのは、この方法が「効率的な意思決定」と、「どのような声も沈黙させられない」という保障を組み合わせたものだからである」。(ステュワート・ロックフェラー「合意形成のかたち」) 「ファシリテイターには、セッションをうまくリードし、グループが決定をくだすのをサポートするための一時的な権限が与えられているので、ファシリテイターはできるだけ交代されなくてはならない。ファシリテイターは議論が前に進みつづけ、意思決定とアクションにとどりつくように、積極的に議論をまとめなければならない。コンセンサスはサメのようなもので、前に進み続けないと死んでしまう。またクリエイティヴな技術や手法を提案し、物事が前に進むようにすること。また、ファシリテイターは、注意ぶかく、そして積極的に人の意見に耳をかたむけなければならないが、ファシリテイターの決定や方針はいついかなる場合においても退けられる可能性がある。ファシリテイターがむやみに結論を出そうとしたり、その立場をおしつけようとするときには、誰もがそれに反対の意思表示をすることができる。ファシリテイターは、発言に対してしっかりと耳をかたむけ、まとめることや、くりかえすことの大切さを過小評価してはならない。パーキング・ロットやグループ・メモリーは、グループがプランをミックスし、あとからまたリサイクルすうのに役立つ方法である」(「合意形成、その促進、そして解放」からの抜粋と要約)
by illcommonz
| 2007-10-31 14:34
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